2018年7月23日月曜日

これは食ってけ!ケベック料理その2、パテシノワ

ケベックのソウルフード、2つ目はパテシノワ(Pâté chinois,中国風パテ)です。
私はこれが大好物で...あぁまた食べたくなった...
いつも夢中で食べてしまうからか写真がない!
ですので写真はこんなところからご覧下さい。

なぜchinois(中国風)なのか? 巷で一般的に言われているのは、
19世紀後半、カナダの大陸横断鉄道建設の際に働いた、
中国人達が作ったから、という話。
くず肉とトウモロコシとポテト、安く手に入る材料で作った、という、
まるで麻おばあちゃんが作った麻婆豆腐みたいなストーリー。

でも調べてみると諸説ある様で、
例えば、19世紀後半に仕事がなくなったケベック人が
アメリカのメーン州にあるSouth Chinaに移住して、
そこからもたらされたものだ、とか。

しかし一般家庭にこの料理が普及し始めたのは1930年ころらしく、
上記のどちらの説も今は否定されていて、"謎のまま"なんだそうです。

蛇足ですが、そもそもジャガイモを食うって
フランス本国でも18世紀後半に漸くなんですね。
サツマイモを普及させた青木昆陽の様な学者さんがいて、
彼の名前であるParmantierは今ではジャガイモ料理を指す名前になっています。

脱線しました。どこに食いに行けばいいかって?
Binerie Mont-Royalに行って下さい。
で、ここに行ったら、La soupe au pois(エンドウ豆のスープ)や、
Fèves au lard(煮豆)もトライしましょう。
スープは塩漬け豚やハーブと煮込んだもの、
煮豆は豚のラードとメープルシロップで煮たものです。
これらは開拓植民が森林で働く際の日常食で、
油と糖分でとにかくカロリーを取るためのものでした。
Fèves au lardはbinesとも呼ばれ、これは英語のBeansから来ています。
Binesを売るお店だから、Bines屋さん、Binerieです。
(魚poissonを売るお店はpoissonnerieという様に単語が変化します)
これら豆料理は年末年始など、沢山お客さんが来るときには大量に作り置きして、
"あれ?まだ食事してないの?じゃぁ食っていきなよ!"
みたいな感じで出されます。

豆料理食べた後は...止まらないガスにご注意ください...

これを食ってけ!ケベック料理その1、プティン
これを食ってけ!ケベック料理その2、パテシノワ
これを食ってけ!ケベック料理その3、トゥルティエール
これを食ってけ!ケベック料理その4、スモークミートサンド、ベーグル
これを食ってけ!ケベック料理その5、食材
これを食ってけ!ケベック料理その6、チーズ
これを食ってけ!ケベック料理その7、修道院のチョコ、燻製ニシン
これを食ってけ!ケベック料理その8、とうもろこし

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