2019年12月8日日曜日

これは食ってけ!ケベック料理その9、メープルキャラメルコーン

12月になると、街のあちこちにクリスマスツリーやさんが出来て、
その傍らにはCabane à Sucre(カバナスークル、糖の小屋の意味)が建ちます。
そこではメープルシロップ関連製品が売られるのですが、
中でも小さなコーンに詰められた
Cornets Tire d'érable(コルネティルデラーブル、メープルキャラメルのコーン詰め)や、
Sucre d'érable(スクルデラーブル、メープルシュガーのコーン詰め)
がちょっと楽しいお土産になります。
メープルキャラメルは多少ねっとりとした食感、
メープルシュガーはカリッとした食感です。
トップはシュガーで中身はキャラメルになっているものが
両方の食感が一度に味わえておすすめです。
長期保存するなら冷蔵したほうが良いですが、
食べるときは常温に戻しておいた方が柔らかな食感を楽しめます。
そこそこ日持ちするものですが、日本の夏などではキャラメルはカビる可能性があります。

ちなみにメープルシロップは約5%糖度の樹液を
70%弱程度まで煮詰めて作られるのですが、
煮詰める程度で複数の製品が作られます。
メープルシロップより更に煮詰められたものがメープルキャラメルになり、
それを冷却しながら撹拌したものがメープルバターになり、
もっと煮詰めたものがメープルシュガーになります。
最近は原液も飲料用に商品化されるようになりました。
同じくカバナスークルやスーパーなどで購入出来ます。

楽しい年末をお過ごし下さい。

これが樹液の原液です。うす緑色をしていて、かすかに甘い。

これを食ってけ!ケベック料理その1、プティン
これを食ってけ!ケベック料理その2、パテシノワ
これを食ってけ!ケベック料理その3、トゥルティエール
これを食ってけ!ケベック料理その4、スモークミートサンド、ベーグル
これを食ってけ!ケベック料理その5、食材
これを食ってけ!ケベック料理その6、チーズ
これを食ってけ!ケベック料理その7、修道院のチョコ、燻製ニシン
これを食ってけ!ケベック料理その8、とうもろこし

2019年4月24日水曜日

ケベックでイースターに食べるもの

昨年の春はモントリオールにいなかったので体験出来なかったのですが、
今年は家族や友人と別荘でイースター。

知らなかったのですが、
ケベックではこの日にハムのメープルビール煮を食べるのが習慣なのだとか。
ちょっと調べたけどいつ頃からの習慣なのかすぐには見つからず。
生の状態で買ってきた巨大なハムの塊を、
こうしたポットでビールとメープルシロップで一晩煮込みます。

出来上がりはこんな感じ。ジューシーで柔らかく味わい深い。
メープルシロップを入れたからといって甘いわけではありません。

ポテトや卵料理を付け合わせて。

今回は大人たちにもチョコが用意されて皆大喜び。





子供達ももちろんイースターエッグ探しで大喜びでした。

2019年1月24日木曜日

東京大学脳神経科が公開した3Dデータの読み方

東大脳神経外科が脳の詳細な3Dモデルを無料公開した事が話題です。
https://brain-3dcg.org/
医療関係だけでなく、理学や鍼灸、各種ボディーワークの
様々な分野でニュースがシェアされています。

サイトではユーザ登録すると全データが無料でダウンロード出来ます。
拝見してみると、脳皮質、脳幹、神経、血管、白線繊維などなど、
それぞれの部位が数十から数百のポリゴン部品になった精密なデータが。
本当によくぞこれだけの作業をされたものだ頭の下がる思いです。

ただ、提供されている方法がobj形式やstl形式のファイルなので、
データをダウンロードしただけではグリグリ回して見たりすることは出来ません。
これらファイルを読み込み、表示させる3Dソフトが必要になります。

今の時代はありがたい事に無料のソフトがいろいろあります。
下記のどれかを試されると良いと思います。

◎Paraview
https://www.paraview.org/
おそらく今回紹介する中で最も手っ取り早く立体表示して見られるソフトです。
医療系にも工学系にもど真ん中の3Dソフトで、
医療用画像規格であるDICOM画像なども読み込むことが出来ます。
マニュアルはこれなのですが、インストールまでは説明されておらず。
https://goo.gl/ipi5Hp
objファイルの読み込みと表示の仕方はこの辺を参考に。
http://kuat-drive-yards.com/cae08.html
このページの説明ではvtkファイルを読み込んでいますが、
objファイルの読み込みとして同じ様に操作してみて下さい。
複数ファイルを纏めて読み込むことが可能です。
解析モデルを動かす、という説明のところまでで立体表示されます。
上記画像はこのソフトで脳動脈のデータを表示させてみたものです。

◎Daz3D
https://www.daz3d.com/
無料の3Dモデリングソフトです。基本の人形モデルの利用も無料です。
追加の人形モデルが有料で、私は骨格や筋肉のモデルを追加購入して利用しています。
Daz3D 使い方 などでググると下記のようなページがいくつか出てきます。
http://corevale.com/daz-studio/5641
objファイルを読み込む方法もこの辺を参考に
https://goo.gl/P49rCe
import機能で読み込めるのですが、複数ファイルを纏めてimportは出来ない様子。

◎Blender
https://www.blender.org/
同じく無料の3Dモデリングソフトです。
Blender 使い方 などでググると下記のようなページが出てきます。
https://goo.gl/PYvwFm
objファイルを読み込む方法もこの辺を参考に
https://goo.gl/JiJZaF
やはり複数ファイルを一気に読み込むことは出来ない様です。
Daz3Dと違うのはstlファイルも読み込める点です。

様々な方が試行錯誤した使い方を、
こうして示して下さっているのも本当にありがたいですよね。
各ソフトはその仕組に少し慣れる必要がありますが、
使いこなせると科学的な目的だけでなく、
3Dデザインやアニメやゲーム制作への世界も開けます。
ぜひ新しい世界に飛び込んでみて下さい!