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2021年8月26日木曜日

ケベックのワクチンパスポート、Vaxicodeの使い方

カナダケベック州では2021/09/01からワクチンパスポートが導入されます。
既にワクチン済みの人には発行されているQR情報を
スマートフォンの専用アプリに登録し、
事務などのスポーツ施設やバーの利用時に利用される予定です。
以下アプリの設定とQRコード登録をしてみましたのでご参考になさって下さい。

これはiPhoneでのやり方です。app storeでVaxicodeと検索するとこの様な結果です。
黄色い方のアプリをインストールして下さい。
App storeがカナダ以外の設定でうまく検索できない方は、
App storeの国と地域の設定を変える方法があります。
国と地域を変えるだけでなく、カナダ用に新しいIDを作る必要があるかもしれません。
ただこちらは各銀行にも専用アプリがありますし、設定して損はないと思います。
このページこのページを参考に設定してみて下さい。

インストール後起動するとこんな画面です。Nextボタンで次に進みます。

QRコード読み取りのためのカメラアクセスの許可を与えます。
Allowボタンを押して次に進みます。

アプリのオートアップデートをするかしないかの選択です。任意に選んで下さい。
おそらく利用が拡大した場合にバグフィックスなど増えると思うので、
オートアップデートにしておいたほうが良いのではないかと思います。

ワクチン済み証明をするよ、という画面です。Add proofを押して進みます。

PCのキーボードが見えているところがカメラ映像です。
ここにQRコードを写して登録します。
印刷されたものでなくても、PC画面に表示したPDFでもきちんと登録が出来ます。
スマホ内に保存された画像を使って登録することも出来ます。

QRコードが映像で認識された途端にこの様に名前が表示されます。
この画像は1回目と2回めのワクチンをそれぞれ登録した結果、
2つ私の名前が表示されている状態ですが、
1回目にはNot adaquately protectedと赤く表示されます。
2回めのワクチンについてはAdaquately protectedと緑で表示されています。
つまり、1回目だけでは十分ではなく、2回とも接種済みであると、
十分に感染防護されているという意味の様です。
ケベック州公式サイトでの画面説明はこちらを御覧下さい。

2020年11月10日火曜日

ケベックの伝統音楽

ケベックの伝統音楽について、

マギル大のフランス語クラスを受けたときに、少し調べてコンサートに行ったりしたものですから。

音楽の専門家ではないので、あくまで見聞きした範囲の情報です。

もっとご存じの方がいらっしゃったら色々ご指摘お願いします。


ケベックに人々が入植してきた17世紀当初、

伝統音楽は移民達が持ち込んだフランス宮廷文化、

その当時はフランス本国でもほぼケルト文化の音楽とダンスでした。


ケルト音楽ではハープなども主要な楽器のようですが、

それはなかなか持ってこられるものではなく、

バイオリン等携帯性のあるものが楽器の主流で、

そこにリズムを奏でるGigue(ジグ)と呼ばれるステップが加わりました。

ジグはダンスでもあります。

https://www.youtube.com/watch?v=xcgv9kVy29g


ものがなかった当時、生活用品もリズムを奏でる楽器となっていきました。スプーンを2つ背中合わせにして打楽器にしました。それは今では木彫りの伝統楽器になっていて、Des cuillères(デ クイエール、スプーンの意味)と

呼ばれます。この男の子の演奏はすごいです。

https://www.youtube.com/watch?v=zsNluJWFH4g


洗濯板もリズム楽器となりました。

https://www.youtube.com/watch?v=2ShLlXBuxFs


そしてみんなで歌う掛け合いがChansons À Répondreという歌のスタイルとなりました。

これは一人が歌ったフレーズを皆が繰り返すスタイルです。

アフリカ音楽やその影響を受けた南米でもコロカンタと呼ばれる似たようなスタイルがありますね。

https://www.youtube.com/watch?v=l7zj-p2NIHo


ケベックはイギリスからの移民の影響も受けているわけで、

アイルランドやスコットランドからの影響が音楽に加わります。

バグパイプ、アコーデオン、ハーモニカや笛などの要素が様々な時代に入ってきました。


ケベック(だけでなくカナダ)には歴史的にウクライナからの移民も多いのですが、

彼らのポルカのバイオリンの曲弾きもこの音楽文化に大きな影響を与えた様です。


そしてその後のフォークソングやロックの影響が加わり、

ドラムやギターも含まれた賑やかなものになったり、

英仏文化の様々な混合が続いています。

北米文化とヨーロッパ文化の交わる独特の拠点になっているのですね。


そうした伝統的な要素を上手に残しつつ、若く新しくもある、

私が大好きなバンドがBodh'aktanです。

豊かな自然と漁業で有名なマドレーヌ島出身のバンドで、とにかく賑やかで楽しい。

https://www.youtube.com/watch?v=kSeYVLLZP_4&list=RDkSeYVLLZP_4&start_radio=1&t=4


もう一つ特徴的なグループにLe ven de nord(北風)というグループがあります。

彼らの演奏でははっきり足踏みのジグが使われているのがよくわかります。

https://www.youtube.com/watch?v=OB5EfYZ2JQE&list=RDOB5EfYZ2JQE&start_radio=1&t=4


長く厳しい冬もケベックの人々はこうして楽しい音楽を作り出し、

家族や仲間と楽しんで乗り越えてきました。

ぜひその楽しさの一端を味わってみて下さい。

2019年12月8日日曜日

これは食ってけ!ケベック料理その9、メープルキャラメルコーン

12月になると、街のあちこちにクリスマスツリーやさんが出来て、
その傍らにはCabane à Sucre(カバナスークル、糖の小屋の意味)が建ちます。
そこではメープルシロップ関連製品が売られるのですが、
中でも小さなコーンに詰められた
Cornets Tire d'érable(コルネティルデラーブル、メープルキャラメルのコーン詰め)や、
Sucre d'érable(スクルデラーブル、メープルシュガーのコーン詰め)
がちょっと楽しいお土産になります。
メープルキャラメルは多少ねっとりとした食感、
メープルシュガーはカリッとした食感です。
トップはシュガーで中身はキャラメルになっているものが
両方の食感が一度に味わえておすすめです。
長期保存するなら冷蔵したほうが良いですが、
食べるときは常温に戻しておいた方が柔らかな食感を楽しめます。
そこそこ日持ちするものですが、日本の夏などではキャラメルはカビる可能性があります。

ちなみにメープルシロップは約5%糖度の樹液を
70%弱程度まで煮詰めて作られるのですが、
煮詰める程度で複数の製品が作られます。
メープルシロップより更に煮詰められたものがメープルキャラメルになり、
それを冷却しながら撹拌したものがメープルバターになり、
もっと煮詰めたものがメープルシュガーになります。
最近は原液も飲料用に商品化されるようになりました。
同じくカバナスークルやスーパーなどで購入出来ます。

楽しい年末をお過ごし下さい。

これが樹液の原液です。うす緑色をしていて、かすかに甘い。

これを食ってけ!ケベック料理その1、プティン
これを食ってけ!ケベック料理その2、パテシノワ
これを食ってけ!ケベック料理その3、トゥルティエール
これを食ってけ!ケベック料理その4、スモークミートサンド、ベーグル
これを食ってけ!ケベック料理その5、食材
これを食ってけ!ケベック料理その6、チーズ
これを食ってけ!ケベック料理その7、修道院のチョコ、燻製ニシン
これを食ってけ!ケベック料理その8、とうもろこし

2018年7月23日月曜日

これは食ってけ!ケベック料理その2、パテシノワ

ケベックのソウルフード、2つ目はパテシノワ(Pâté chinois,中国風パテ)です。
私はこれが大好物で...あぁまた食べたくなった...
いつも夢中で食べてしまうからか写真がない!
ですので写真はこんなところからご覧下さい。

なぜchinois(中国風)なのか? 巷で一般的に言われているのは、
19世紀後半、カナダの大陸横断鉄道建設の際に働いた、
中国人達が作ったから、という話。
くず肉とトウモロコシとポテト、安く手に入る材料で作った、という、
まるで麻おばあちゃんが作った麻婆豆腐みたいなストーリー。

でも調べてみると諸説ある様で、
例えば、19世紀後半に仕事がなくなったケベック人が
アメリカのメーン州にあるSouth Chinaに移住して、
そこからもたらされたものだ、とか。

しかし一般家庭にこの料理が普及し始めたのは1930年ころらしく、
上記のどちらの説も今は否定されていて、"謎のまま"なんだそうです。

蛇足ですが、そもそもジャガイモを食うって
フランス本国でも18世紀後半に漸くなんですね。
サツマイモを普及させた青木昆陽の様な学者さんがいて、
彼の名前であるParmantierは今ではジャガイモ料理を指す名前になっています。

脱線しました。どこに食いに行けばいいかって?
Binerie Mont-Royalに行って下さい。
で、ここに行ったら、La soupe au pois(エンドウ豆のスープ)や、
Fèves au lard(煮豆)もトライしましょう。
スープは塩漬け豚やハーブと煮込んだもの、
煮豆は豚のラードとメープルシロップで煮たものです。
これらは開拓植民が森林で働く際の日常食で、
油と糖分でとにかくカロリーを取るためのものでした。
Fèves au lardはbinesとも呼ばれ、これは英語のBeansから来ています。
Binesを売るお店だから、Bines屋さん、Binerieです。
(魚poissonを売るお店はpoissonnerieという様に単語が変化します)
これら豆料理は年末年始など、沢山お客さんが来るときには大量に作り置きして、
"あれ?まだ食事してないの?じゃぁ食っていきなよ!"
みたいな感じで出されます。

豆料理食べた後は...止まらないガスにご注意ください...

これを食ってけ!ケベック料理その1、プティン
これを食ってけ!ケベック料理その2、パテシノワ
これを食ってけ!ケベック料理その3、トゥルティエール
これを食ってけ!ケベック料理その4、スモークミートサンド、ベーグル
これを食ってけ!ケベック料理その5、食材
これを食ってけ!ケベック料理その6、チーズ
これを食ってけ!ケベック料理その7、修道院のチョコ、燻製ニシン
これを食ってけ!ケベック料理その8、とうもろこし

2018年6月18日月曜日

Québecでは昔から日本のアニメが放送されてたんです。

これ、ある週末の焚き火を囲んでの光景なんですけど、
みんなが合唱しているのはアニメ、"キャンディ・キャンディ"のタイトルソング。

フランス語圏のケベックでは、米国系の子供番組は英語のため使えず、
フランスのテレビ会社が日本から購入してフランス語訳したアニメを、
2次購入するみたいな形で放送されていたそうなんです。
だからなんだか懐かしいアニメの名前がぞろぞろ出て来る...
ケロッコデメタンとか、グレンダイザーとか。

面白いのでインスタグラムでどんなの見てたかケベックの人達に聞いてみることにしました。
後のお楽しみ。