2018年6月18日月曜日

Québecでは昔から日本のアニメが放送されてたんです。

これ、ある週末の焚き火を囲んでの光景なんですけど、
みんなが合唱しているのはアニメ、"キャンディ・キャンディ"のタイトルソング。

フランス語圏のケベックでは、米国系の子供番組は英語のため使えず、
フランスのテレビ会社が日本から購入してフランス語訳したアニメを、
2次購入するみたいな形で放送されていたそうなんです。
だからなんだか懐かしいアニメの名前がぞろぞろ出て来る...
ケロッコデメタンとか、グレンダイザーとか。

面白いのでインスタグラムでどんなの見てたかケベックの人達に聞いてみることにしました。
後のお楽しみ。

2018年6月5日火曜日

モントリオールBulletin6月号-巨大シャボン玉の作り方

モントリオールの日系紙、Bulletinの6月号に掲載された原稿です。



今回は身体の話はすっ飛ばして、
巨大シャボン玉をどうやって作るか、という話で良いでしょうか?
なんて言ったってモントリオールにも漸く春が来たんですから!
私も早速近くのParc Jeanne-Manceで子供達とシャボン玉で遊んで来ました。

巨大シャボン玉で遊ぶのに必要な材料は、
どれも身近に手に入る安価なものばかりです。
液体、道具の順に説明します。

シャボン液の作り方:
洗剤で泡が出来ます。
しかしそれだけではすぐ割れてしまうので、粘りを加えて割れにくくします。
洗剤は北米では台所用洗剤のDawn Pro が最も良いとされています。
Pro が無い場合は3X などでも構いません。
日本ではチャーミーMagicaがベストです。
粘りを出すものとして、北米ではグアガム(グア豆の粉末)を使います。
要するに片栗粉の様なもので、
Bob's Red Millなどのブランドでスーパーのケーキ作りコーナーにあります。
コーンスターチを代用しても結構遊べます。
日本では100 均で売っている合成洗濯糊(PVA)を使うのが非常に楽です。

分量は水1L に対して洗剤は50ml 程度、
グアガムは1.5g、混ぜる時にベーキングソーダ2g を使います。
グアガムをダマにならない様に溶かすのがコツで、
まず水を適量小鍋で温めて、良くかき混ぜながら、
グアガムの粉末をごく僅かずつ吹きかける様に加えながら良く溶かします。
とろりとして来たらベーキングパウダーを加えて、
更に良く混ぜると満遍なく溶けます。
バケツ等に移して、Total1L になる様に水を加え、
更に洗剤を加えてかき混ぜます。

私は作成後に洗い物するのが面倒で、
1Lの水の半分は大きめのペットボトルに先に入れ、
鍋で溶いたグアガム液をそこに加え、
最後に洗剤を加えてペットボトルの中でシェイクして作る様にしています。
一晩寝かせておくと液体が馴染みます。

道具の作り方:
2本の紐の端を結んでループを作り、
その両端を釣り上げる棒を2本用意すれば良いだけです。

紐は太さが2-3mmあるものを使います。
太い程、液をより多く含んでくれるので良いのですが、
太すぎるとゴワゴワして取り回しが悪くなります。
また、出来れば片撚りではなく両撚りの糸を使うと、
濡れたり、乾いたりでの捻れが起こらずに済みます。
140cm と80cm の2本用意して、
140cm の紐の両端5cm 程のところに80cmの紐の両端を結びます。
これだけでループが出来ました。
140cm の紐の両端を指示棒に結べばもう道具は完成です。
ひと工夫として棒にはリングを、紐の端にはフックをつけておくと着脱が楽です。
棒はセルフィー棒など伸縮性のあるものを使うと持ち運びに便利です。


遊ぶ時のコツと注意点:
風を背中から受ける様に立ち、
肩越しの空気がループに入っていく様に持ち上げて開くと、
大きく長いシャボン玉が出来ます。
成果はもちろん風次第です。風の強い日はもちろんダメ、
風向きは時々刻々変わるので、良い時間を見つけましょう。

足元はベショベショになります。
防水コーティングされた屋上や室内は滑って危険なのでNG です。
必ず外で。
洗剤をかなり濃い状態で使ってますので、
皮膚についたものは必ず洗い落としましょう。
たまに目に入って痛がる子が出ます。
水道の近くで遊ぶか、水を用意しておくと安心です。

もっと詳しく知りたい方は熱海のシャボン玉博士のページや、Soap Bubble Wikiをご覧下さい。

2018年6月1日金曜日

魔法使いの卒業式



マギル大学の卒業式に行って来ました。
私は昨年フランス語の集中クラスを約1年間受講したのですが、
とにかくCertificateを得た学生はこの卒業式に出る資格がある、
という事で、それは踊る阿呆としては出なきゃソンソン、という事で参加して来ました!

なんでしょう、この全キャンパス的にパリポタ的コスプレな世界は!
この学帽とローブの組み合わせは35カナダドルでレンタルするものなのですが、
それを着るだけで途端にホグワーツで数年間学んだかの様な、
自分がまるで魔法使いになったかの様な高揚感。
あ、そういえば一応私は巨大シャボン玉魔法使いでした!

この日はContinuing Studiesの各学科の卒業式で、
BachelerとCertificateをとった学生達が会場には並んでいました。
そして、先生方もこの衣装。衣装のデザインや色にもそれぞれ意味があるそうで、
赤はPhDを持っているとか、首にかけるスカーフは修士号とか。


先生方がバグパイプの演奏で入場して来ます。

先生方が壇上に並び、式が始まりました。
居並ぶ卒業生達。角帽、ローブのコスプレ集団が萌えます。
あ、自分もその一員でした!


前列の卒業生達の後ろで家族達も沢山参加しています。


私の名前も式次第にありました!


1人ずつ名前が呼ばれ、舞台中央の学部長の前を通って卒業を証明されていきます。
各部長が学生の肩を帽子でトンと叩くのがその印になっている様です。
初めて学位を受ける生徒は自分の帽子をとって挨拶する等、何かしきたりがあった様です。
一人一人授与されていくたび、見守る家族が名前を叫んだり、音を立てて大喝采。
世界中から集まった一人一人と、その家族に、
この数年を頑張った様々なストーリーがあっただろうと思うとジンと来ます。

サーティフィケイトはもう昨年12月に貰っていたので、今日はそんなに感動しないんじゃ?
なんて思ってましたが、いやそんなことはない。
一つの達成を認められ、家族や友人と祝えたのはとても幸せなことでした。


帰りがけには学科長の先生とも再会して握手。
日本語で"おめでとうございます!"と言って下さいました!


この先生は私のMcGill Got Talentでのパフォーマンスに感激して下さって、
"富田さん"とさん付けで呼んで下さってたのでした。

海外で得難い経験をさせてもらえたことが本当に幸せです。
さて、次はどんな魔法を学ぼうかなぁ!