2018年6月5日火曜日

モントリオールBulletin6月号-巨大シャボン玉の作り方

モントリオールの日系紙、Bulletinの6月号に掲載された原稿です。



今回は身体の話はすっ飛ばして、
巨大シャボン玉をどうやって作るか、という話で良いでしょうか?
なんて言ったってモントリオールにも漸く春が来たんですから!
私も早速近くのParc Jeanne-Manceで子供達とシャボン玉で遊んで来ました。

巨大シャボン玉で遊ぶのに必要な材料は、
どれも身近に手に入る安価なものばかりです。
液体、道具の順に説明します。

シャボン液の作り方:
洗剤で泡が出来ます。
しかしそれだけではすぐ割れてしまうので、粘りを加えて割れにくくします。
洗剤は北米では台所用洗剤のDawn Pro が最も良いとされています。
Pro が無い場合は3X などでも構いません。
日本ではチャーミーMagicaがベストです。
粘りを出すものとして、北米ではグアガム(グア豆の粉末)を使います。
要するに片栗粉の様なもので、
Bob's Red Millなどのブランドでスーパーのケーキ作りコーナーにあります。
コーンスターチを代用しても結構遊べます。
日本では100 均で売っている合成洗濯糊(PVA)を使うのが非常に楽です。

分量は水1L に対して洗剤は50ml 程度、
グアガムは1.5g、混ぜる時にベーキングソーダ2g を使います。
グアガムをダマにならない様に溶かすのがコツで、
まず水を適量小鍋で温めて、良くかき混ぜながら、
グアガムの粉末をごく僅かずつ吹きかける様に加えながら良く溶かします。
とろりとして来たらベーキングパウダーを加えて、
更に良く混ぜると満遍なく溶けます。
バケツ等に移して、Total1L になる様に水を加え、
更に洗剤を加えてかき混ぜます。

私は作成後に洗い物するのが面倒で、
1Lの水の半分は大きめのペットボトルに先に入れ、
鍋で溶いたグアガム液をそこに加え、
最後に洗剤を加えてペットボトルの中でシェイクして作る様にしています。
一晩寝かせておくと液体が馴染みます。

道具の作り方:
2本の紐の端を結んでループを作り、
その両端を釣り上げる棒を2本用意すれば良いだけです。

紐は太さが2-3mmあるものを使います。
太い程、液をより多く含んでくれるので良いのですが、
太すぎるとゴワゴワして取り回しが悪くなります。
また、出来れば片撚りではなく両撚りの糸を使うと、
濡れたり、乾いたりでの捻れが起こらずに済みます。
140cm と80cm の2本用意して、
140cm の紐の両端5cm 程のところに80cmの紐の両端を結びます。
これだけでループが出来ました。
140cm の紐の両端を指示棒に結べばもう道具は完成です。
ひと工夫として棒にはリングを、紐の端にはフックをつけておくと着脱が楽です。
棒はセルフィー棒など伸縮性のあるものを使うと持ち運びに便利です。


遊ぶ時のコツと注意点:
風を背中から受ける様に立ち、
肩越しの空気がループに入っていく様に持ち上げて開くと、
大きく長いシャボン玉が出来ます。
成果はもちろん風次第です。風の強い日はもちろんダメ、
風向きは時々刻々変わるので、良い時間を見つけましょう。

足元はベショベショになります。
防水コーティングされた屋上や室内は滑って危険なのでNG です。
必ず外で。
洗剤をかなり濃い状態で使ってますので、
皮膚についたものは必ず洗い落としましょう。
たまに目に入って痛がる子が出ます。
水道の近くで遊ぶか、水を用意しておくと安心です。

もっと詳しく知りたい方は熱海のシャボン玉博士のページや、Soap Bubble Wikiをご覧下さい。

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