2019年1月24日木曜日

東京大学脳神経科が公開した3Dデータの読み方

東大脳神経外科が脳の詳細な3Dモデルを無料公開した事が話題です。
https://brain-3dcg.org/
医療関係だけでなく、理学や鍼灸、各種ボディーワークの
様々な分野でニュースがシェアされています。

サイトではユーザ登録すると全データが無料でダウンロード出来ます。
拝見してみると、脳皮質、脳幹、神経、血管、白線繊維などなど、
それぞれの部位が数十から数百のポリゴン部品になった精密なデータが。
本当によくぞこれだけの作業をされたものだ頭の下がる思いです。

ただ、提供されている方法がobj形式やstl形式のファイルなので、
データをダウンロードしただけではグリグリ回して見たりすることは出来ません。
これらファイルを読み込み、表示させる3Dソフトが必要になります。

今の時代はありがたい事に無料のソフトがいろいろあります。
下記のどれかを試されると良いと思います。

◎Paraview
https://www.paraview.org/
おそらく今回紹介する中で最も手っ取り早く立体表示して見られるソフトです。
医療系にも工学系にもど真ん中の3Dソフトで、
医療用画像規格であるDICOM画像なども読み込むことが出来ます。
マニュアルはこれなのですが、インストールまでは説明されておらず。
https://goo.gl/ipi5Hp
objファイルの読み込みと表示の仕方はこの辺を参考に。
http://kuat-drive-yards.com/cae08.html
このページの説明ではvtkファイルを読み込んでいますが、
objファイルの読み込みとして同じ様に操作してみて下さい。
複数ファイルを纏めて読み込むことが可能です。
解析モデルを動かす、という説明のところまでで立体表示されます。
上記画像はこのソフトで脳動脈のデータを表示させてみたものです。

◎Daz3D
https://www.daz3d.com/
無料の3Dモデリングソフトです。基本の人形モデルの利用も無料です。
追加の人形モデルが有料で、私は骨格や筋肉のモデルを追加購入して利用しています。
Daz3D 使い方 などでググると下記のようなページがいくつか出てきます。
http://corevale.com/daz-studio/5641
objファイルを読み込む方法もこの辺を参考に
https://goo.gl/P49rCe
import機能で読み込めるのですが、複数ファイルを纏めてimportは出来ない様子。

◎Blender
https://www.blender.org/
同じく無料の3Dモデリングソフトです。
Blender 使い方 などでググると下記のようなページが出てきます。
https://goo.gl/PYvwFm
objファイルを読み込む方法もこの辺を参考に
https://goo.gl/JiJZaF
やはり複数ファイルを一気に読み込むことは出来ない様です。
Daz3Dと違うのはstlファイルも読み込める点です。

様々な方が試行錯誤した使い方を、
こうして示して下さっているのも本当にありがたいですよね。
各ソフトはその仕組に少し慣れる必要がありますが、
使いこなせると科学的な目的だけでなく、
3Dデザインやアニメやゲーム制作への世界も開けます。
ぜひ新しい世界に飛び込んでみて下さい!