2017年11月15日水曜日

モントリオールBulletin11月号-季節の変わり目と冷えと耳の話

モントリオールの日系紙、Bulletinの11月号に掲載された原稿です。
ケアの仕方がご参考になれば。


10/14,15の週末に、妻の親族に誘われ、
Lac Saint-Jeanより北にある自然保護区、
Réserve Faunique Ashuapmushuanに行って来ました。目的は鳥の狩猟です。
私はもちろん銃のライセンスなど無いのですが、
一生の間に一度だけ、ライセンス保有者に同行して狩猟する許可、
Permis d’initiation à la chasseというものがあり、
それを取得し鳥撃ちを体験して来ました。

狩は一日中出来るのですが、やはり早朝が良いらしく、早起きして狩に。
調子抜けしたのは、森の中を歩いて狩猟するのではなく、
保護区の中に張り巡らされた車道をひたすら車で走り、
道に飛び出している鳥を見つけては車から降りて近づき、撃つ、という事でした。
自分の気配を消す必要もなければ、散弾銃を使うので射撃の腕前もほぼ必要なし。

なぜそれほど簡単なのかといえば、
対象としている鳥が雷鳥やヤマウズラの類で警戒心が非常に弱く、
静かに近づけば逃げないのです。
そしておそらく消化のため、道の砂利を食べに出てくるので、
車で流していると、あ、あそこにいる、と行った具合に簡単に見つかるのです。
2日間で3人で合計15羽の収穫となりました。
ケベックでは狩猟数の上限は厳しく管理されているそうで、
この地域での鳥の狩猟は1人1日15羽まで。
狩猟後管理小屋に自己申告に行くのですが、
もし上限を守らなかったことが分かった場合は、
裁判なしで全財産没収の憂き目にあうのだとか。

今年はいつまでも暖かなため、
ツンドラの苔がまだ枯れずに生き生きとしており、
そのせいでそれを食べるクマもまだ冬眠せずにうろついていました。
ワイルドブルーベリーも通常9月中頃に終わるものがまだあちこちで見られた程です。

さて、季節はいつまでも暖かなままなのですが、
我々の身体は季節を少し先取りする様に変化していきます。
夏に放熱しやすい様に緩んでいた身体は、
次第に引き締まり、逆に熱を保持しやすい様になります。
その変化がスムーズにいかないと、身体は風邪をひいて熱を出し、
強張りを緩めて変化を促そうとします。
風邪をひいたときはしっかり汗をかいて、その汗は冷やさない様にして下さい。
早く経過し、身体が季節に適応します。

こうした季節の変化の時期は寝具や衣類の調整がタイミング合わず、
冷えが身体に影響することも多いです。
特に肘や膝の冷えは首肩や腰の強張りに繋がりますので、
ただ暫く手を当てているだけで結構です、
手の温かさを感じながら、肘の内側、膝裏を温めてあげて下さい。

耳を緩めることで、頭部、頸部まで緩める方法もあります。
耳は周囲の緊張全てを束ねていて、意外と縮んでいます。
図の青い線の様に、耳の上部を上へ、真ん中を横へ、
下部を下へゆっくりと引き伸ばします。
急に強く引っ張ると逆に硬くなるので、無理には引っ張らず、ゆっくりのんびりと。
少し捻りながら引っ張るのも効果的です。じんわりと耳が暖かくなってきます。
耳たぶを軽く弾いてみると、プルプルと柔らかくなっている事でしょう。
耳の穴の前にある突起、耳珠(じじゅ)も硬く引き締まっていますので、
つまんでゆっくりひねります。同じく軽く弾いてみると硬さの変化が分かります。
柔らかくなった耳のプルプル感を楽しみつつ、身体を季節に合わせて行けます様に。

2017年10月8日日曜日

モントリオールBulletin10月号-腰を据えてフランス語を学ぶ

モントリオールの日系紙、Bulletinの10月号に掲載された原稿です。
ケアの仕方がご参考になれば。


9月になって、またマギル大のフランス語クラスが始まりました。
今度はレベル4で6週間。その後はレベル5を取ると、
12月頭にはクラスが終了し、公式フランス語資格、
B2が無試験で貰えることになります。
もっとも、クラス内では散々試験を受けさせられて、
七転八倒しているのですが。
クラスが始まって、さっそくまた、語彙の足りなさと
先生の会話の速さに目を白黒させています。

各レベルの授業内容はテーマがとても明確に設定されていて、
レベル1では現在形の動詞のみで自己紹介が出来る事と、
日常生活に必要な語彙の習得、
レベル2では過去形が使え、生い立ちや自国文化を説明出来る事、
レベル3ではトピックに従い議論出来る事、
レベル4では新聞等のメディアに親しみ、記事の様な文章が書ける事、
そしてレベル5では芸術的な表現が出来る事といった具合で、
各レベル、相当数の語彙を浴びせられながら、
テーマに沿ってまるでブロックを積み上げていく様に、
複雑なフランス語文法を習得していける様になっています。

語学をテーマに沿って学ぶ、というのは、
日本の学校教育で英語をかじっただけの私からするととても興味深く、
各レベル終わる毎に社会生活の中で表現出来る事が
確実に増えていくのが感動的です。
マギル大が、語学はあくまで実生活で活用するもの、
とはっきり捉えていることがよく分かります。

新しい期を迎えたこの時期は、
皆さん立ったり座ったり大忙しの様子だと思います。
そんな時に腰の痛みなく、"腰を据えて"物事に取り組める様に、
腰の緩め方について書きたいと思います。
いつもの様に、痛みなどの症状があるところと
ケアすべきところは違う、という話なのですが、
腰の場合、下腹部の緊張が足に降りて足の各所を固くし、
その硬さが逆に腰を引っ張り返す、といった仕組みになっています。
ですので、足を緩める事が腰を緩めることに繋がります。

4月号では足の指先を緩める方法を書きましたので参考にして下さい。
足腰全体を緩めるのに効果的です。
今回はそれに加えてふくらはぎの緩め方です。
ケアの仕方は、図の赤い矢印の様にふくらはぎ部分を下から上に爪で刺激します。
手の人差し指から小指までの指先を揃えて、
4つの爪が一枚の刃になる様にするとやりやすいでしょう。
ふくらはぎの膨らみを乗り越えていく様に下から上へ。
ふくらはぎの内側も外側も満遍なく刺激して、
最後にふくらはぎ全体を大きく横方向に動かします。
引き締まったふくらはぎがふわっとした感じになったら十分です。
同時に腰の緊張も減っているのです。
図のオレンジの線の様に、膝下を細かく刺激すると、
膝の中の痛みにも有効です。
皆さんの新しい期が多くの夢や希望とともに始まります様に。

2017年10月1日日曜日

モントリオールBulletin9月号-全てのGagnonはTourouvreに通ず

モントリオールの日系紙、Bulletinの9月号に掲載された原稿です。
少し時期は違うのですが、ケアの仕方がご参考になれば。


日本で2番目に多い苗字って何でしょう?
2017年4月の政府統計によると、どうやらそれは"鈴木さん"なんですね。
1位は佐藤さん。歌で流行ったよくある苗字斎藤さんは19位…
ケベック州では、2016年の統計によると、
1位はTremblay、そして2位が妻の苗字のGagnonなんです。
妻の苗字は8位のLavoieと組み合わせたものになっているので、
日本なら中村鈴木みたいな感じです。

そして、驚くべきは、ケベックの全てのGagnonは
1640年にフランスから移民して来た3兄弟の子孫という事が分かっていて、
フランスはノルマンディ地方のTourouvreにその家が今でも残っている、という事なんです。
ケベックの植民にはカトリック系教会が深く関わっていた為、
移民達の名簿は教会の記録で親子関係からフランスの出身地まで、
基本的には皆分かるのだそうです。知ってびっくりケベック植民の歴史。

7月にロワール流域とノルマンディーを中心にフランス旅行したのですが、
その経路にたまたまTourouvreがあったので、行ってみることに。
La Gagnonnièreという村外れに本当にその家が立ってました。
現在もお住いの方がいて、しかしその方はGagnonの子孫ではなく、
というのはフランスではGagnonという名前は絶えてしまっているからなんです。
17世紀から立つ家を目の前にして、歴史のあまりのリアリティに、
タイムスリップでもしたかの様にめまいする思いでした。

めまいといえば、頭痛や耳鳴りなどを伴うことがあり、
もちろん正しくお医者様に診て頂く事が大切です。
ここでは症状緩和の一助として、側頭部の緊張を緩める方法について書きたいと思います。
目の周りからこめかみ周辺の緊張は、食い縛りや片噛みによる顎の緊張や、
咀嚼不足で塊を飲み込む際の喉の緊張が側頭部に上がり、
硬くなった側頭部が目尻を引っ張る、という仕組みになっています。

緩めるには側頭部の硬さを取ります。ひとつは図に赤丸で示した、
耳の付け根の上端にある骨の出っ張り周辺を円を描く様にマッサージすること。
もう一つは、赤い線の様に頭皮を爪で引っ掻いて、
それと直角の青い矢印方向に頭皮をずらして緩めることです。
爪の力は頭蓋骨に少し届く程度にひっかきます。
撫でて緩める方法では、こめかみに掌を当てて、上に向かって繰り返し撫で上げます。

緩んだかどうかは頭皮の動き具合で判断します。
頭皮を色々な方向に動かしてみて、自由に緩やかに動く様、
上記のケアを行ってみて下さい。
この、頭皮に爪で線を引いて直角にずらす方法は側頭部だけでなく
後頭部や頭頂部でも同様に行えます。
頭皮の動きの悪いところを探して緩めると大抵の頭痛は改善します。

モントリオールBulletin7,8月号-空にシャボンを浮かべる話と、肩甲骨を下げる話

モントリオールの日系紙、Bulletinの7、8月号に掲載された原稿です。
少し時期は違うのですが、ケアの仕方がご参考になれば。


マギル大のフランス語、レベル3無事終了!
小さいながらも達成感でこの1週間は腑抜けになってました...
ようやくノソノソと動き始めて、まず手をつけたのはお裁縫。
何かと言えば巨大シャボン玉の道具作りなんです。
暖かくなって、芝生も青空も良い感じで、もう毎週末うずうずしてました。
フランス語が一段落して、漸く。

巨大シャボン玉は、太めの木綿糸を結びあわせてループにし、
台所洗剤にスターチで粘りを出した液体を作ればすぐ遊べる、とても手軽なものです。
でもその幻想的な光景は大人も子供も大喜びで、
大震災後の東北でも人々の笑顔を取り戻すのに一役買いましたし、
世界中の同好の士との交流に広がったりしています。

今回お裁縫をした訳は、普段使っている大きなシャボン玉用ではなく、
何十個もの小玉が次々飛び出す、ちょっと特別な紐を作りたかったからでした。
何メートルもの大きなシャボン玉が空に浮かぶのも幻想的なのですが、
無数の玉が乱舞するのもこれまた凄いんです。
細工も整い、近くの公園で無事披露。ちびっ子達大喜び。
こちらも夢中になってあっという間の数時間。気づけば腕肩軽い筋肉痛です。
液体をたっぷり含んだ長い紐を保持するには釣竿を使うのですが、
これが結構な重さなものですから。

あらゆる手や腕を使う動作に関わることなのですが、
こんな風に重いものを持ち上げようとしたり、手や腕で力を使おうとする時、
我々の肩は無意識に内に窄まり、持ち上がってしまいます。
すると、持ち上げる物の重さだけでなく、
腕自体の重さを支える為にも腕の筋肉が働かなければならず、
結果、腕の筋肉を使いすぎて、二の腕が痛んだり、肩甲骨周りが痛んだりします。
腕手の緊張こそが首肩の緊張の原因なので、肩こりや頭痛にも繋ります。

この無意識の構え、力みに気づきましょう、
それが各所の痛みや不調の原因であることが多いです、
というのが今回の私の話なのですが、
厄介なのはこの無意識の反応が、物を持つ様な動作の時だけでなく、
精神的なストレスが生じた瞬間、何か考え事をした時ですら起こってしまう事なんです。
常々無意識に身体がそうして力んでいるのに気づき、
意図的に解放してやりたいのです。

その為には上がった肩甲骨を下げてやる事なのですが、
肩甲骨を動かすのは初めは分かりにくいので、
とにかくよく深呼吸をしつつ、肩を後ろ回しによく回し、
最後に肩を後ろの方、下の方に落とす、というのを時々やってみて下さい。
また、特に重いものを持つ様なときは、しっかり肩を落としてから動作を始めましょう。

肩甲骨がしっかりと低い位置にあると、
肩甲骨周りの筋肉が背中の筋肉の強い助けを得られるため、
腕を動かすのにあまり腕の筋肉を使わなくて済む様になります。
妻の親族は皆カップを持つ手が震えてしまうのに困っていたのですが、
原因が肩を持ち上げる癖による三角筋の疲労だったので、
肩を下げる手の使い方を教えたら皆治ってしまいました。

危うくシャボン玉の話だけで終わるところでしたが、
なんとか身体の話も出来ました...
シャボン玉は今後Parc Jeanne-Manceで時々やります。
見てみたい方はご連絡頂ければ日時をお知らせします。

モントリオールBulletin6月号-春が一気にやって来た!

モントリオールの日系紙、Bulletinの6月号に掲載された原稿です。
少し時期は違うのですが、ケアの仕方がご参考になれば。


モントリオールの春は本当に一気にやって来るんですね!
五月初旬。月曜日にたんぽぽがちらほら咲いてるな、なんて思っていたら、
水曜日にはもう一面黄色に咲き乱れていて驚きました。
木々の芽吹きもものすごい速さで、
街の色合いが数日のうちに緑に変わったのにもびっくりです。
日本でも桜が一気に咲く様子は見事ですが、
春の季節は梅、モクレン、桜、ツツジと次第々々に移ろっていく様に感じていたので、
こちらで全ての植物が一斉に芽吹き花咲く速さに驚きました。

大学からロワヤル山前を通って帰る道すがら、
たんぽぽといえば、英語でDandelionだったな、なんて思い出した途端、
ん?もしかしてそれってフランス語でdent de lion(ライオンの歯)なのか?
っと思って調べたら本当にそうで、モニュメント前で、おぉ!っと叫んでしまいました。
そんなの今更知ったの?と思われるかもしれませんが、
フランス語クラス、Level3では語彙も増え、
こうした連想が出来るようになったおかげで、
これまで外国語名として意味を知らずに覚えていた単語が
« 意味ある »言葉に変わっていくのが日々新鮮、感動しっぱなしなんです。
ちなみにたんぽぽは最近はpissenlitと呼ばれるそうで、
由来はpisse en lit(ベッドでおしっこ)、葉の煎じに利尿作用があるからだそうです。
日本名みたいな可愛い名前にしてあげたいところです。

さて、前回は足指を緩めて足腰を楽にする話でしたが、
足指じゃんけん、楽に出来る様になったでしょうか?
芝生が生え揃って来て裸足で歩くのも気持ちよさそうです。
思い切り伸びをして深呼吸もしたくなって来ます。
今回は呼吸を楽にするポイントについて書きたいと思います。

冬の間、寒さに身を縮め、かつ重いコートに耐えて来た姿勢というのはつまり、
首肩が縮こまり、胸がすぼまった姿勢です。
どうにもこういう姿をしていると気持ちまで沈んで来て"胸が塞ぐ"想いでしたが、
習慣化した無意識の緊張で、文字通り、胸骨周りの動きが悪くなり、
呼吸の動きを塞いでしまっているのです。

その強張りを緩めてやる中心は膻中(だんちゅう)にあります。
両乳首の真ん中、胸骨が僅かに窪んで平らなところです。
この部分を図の赤い線の様に縦に爪で少し刺激して、
青い矢印の様に左右にずらして緩めます。
撫でる方法で緩める場合は、胸骨上を膻中から上に撫で上げていきます。
ほっとすることを"胸をなでおろす"なんて、からだ言葉では言いますが、
撫でて身体を緩める時には身体の内側や前面は上向きに撫でると緩みやすいのです。

膻中まわりの緊張が緩むと、"胸のつかえがとれ"て、
胸の前方向の動きが良くなるので、息が大きく吸い込める様になります。
脇を通して胸と繋がる肩甲骨周りの緊張も緩むので、肩周りの動きも楽になります。
溢れる緑と、眩い日差しの中で気持ちよく身体を広げられる事でしょう。

"胸踊る"この季節、植物たちと同じ様に、思い切り伸びやかに季節を楽しみましょう!

モントリオールBulletin5月号-一歩先行く話

モントリオールの日系紙、Bulletinの5月号に掲載された原稿です。
少し時期は違うのですが、ケアの仕方がご参考になれば。


マギル大のフランス語クラス、レベル1では習うのが現在形のみだったので、
"今を生きる男"とか粋がっていたのですが、
レベル2では漸く過去形の表現を習って、"ちょっと過去のある男"に。
でも先日は比較表現も習ったので、"違いの分かる男"にもなんとかなれそうです。

レベル2では語彙も大量投入されて、かつOn le mangeの様な冠詞の使い方など、
文法の複雑度も一気に上がって脳内は混乱の極みです。
前回記事では、消化に大切なのは咀嚼とともに唾液だ!って話を書きましたが、
"語学"を"消化"するための"唾液"って何でしょうね?睡眠...かな...

冗談はさておき、フランス語は英語と比較して、へぇ、と思うことも多くて楽しいです。
amiの反対としてennemiがあるんだな、とか、
péreがあるからpaternelという単語に繋がるんだな、とか。
英語のfriendやfatherでは、それぞれenemyにもpaternalにも関連性は気付けない。
フランス語の中には語彙の語源が多く残っている様に感じられて楽しいんです。

さて、未来形も習ったので、今回は季節の"一歩先行く"話が出来ればと思います。
これを書いている4月上旬はようやく気温もプラスになって雪も溶けて来ましたし、
自由に歩くため、足先の固さを取って、足全体を緩めることにしましょう。

まずは固さの確認ですが、足指じゃんけんが出来る程度に足指が自由でしょうか?
足指が曲がって素直に伸びないのは、固くなっているサインです。
もう1つは指を少し捻ってみて、素直に捻れるかどうか。
やけに抵抗がある様ならやはり固さがあります。

緩め方は、図の緑の線の様な、指の斜め後ろのラインを、
赤い線の様にチョンチョンチョン、と骨際を爪で少し刺激する事です。
指が硬くなっていると痛みがある場合がありますが、
加減しながらやっていると段々足指が伸びて、捻っても抵抗が減って来ます。
緩んでしまえばもう刺激しても痛みは無くなります。
マッサージの様に揉む方法とはちょっと違い、骨側を少し刺激するだけなんです。
見やすさのために線は1本だけ描きましたが、
全ての指の両側を、固さを確認しながら緩めてみて下さい。
必ず靴下など衣類の上からお願いします。

最近は一つの筋肉よりも、複数の骨や筋肉を横断して繋がる筋膜が注目されていて、
一部の筋膜の癒着や拘縮がかなり遠いところまで引っ張っていることが分かって来ました。
詳細な仕組みまでは分かっていないので、
ぜひ私もそれを研究したいと思って研究室探しをしているところですが、
例えば腰の痛い方の施術の際は、こうして指先を緩めることで足を緩め、
腰を触らずに腰まで緩めるという方法を使います。
その位、足指の強張りが足全体と、腰まで引っ張っているんです。
足指を丁寧に触れる事は普段なかなか無いと思いますが、ぜひやってみて下さい。
足先の冷え解消になりますし、痛みで走れなかったランナーが、
走れる様になったケースも複数経験しています。

 そういえばフランス語クラスでは、命令形も習ったのでした!Allons-y (出かけようよ) !

モントリオールBulletin4月号-日本より…おいしい!

モントリオールの日系紙、Bulletinの4月号に掲載された原稿です。
少し時期は違うのですが、ケアの仕方がご参考になれば。

「なんて食べ物の美味しいところに来たんだろう!」
それが私がモントリオールに来た最初の印象でした。
アルマ出身の妻と結婚することになり、それなら住んでみようか、
とやって来たのが昨年9月。実はカナダ自体人生で初めてだったんです。
幸いなことに妻は兄弟や親族が多く、何十人もの家族に暖かく迎えられ、
素敵なお家や別荘、その周りの自然の豊かさなど、
どれも目を白黒させる経験に満ちた半年なのですが、
それにしても…とにかく食べ物が美味しい!

普通のスーパーで売られている食材ですら皆相当美味しいんです。
肉類はどれもしっかり旨みがあり、野菜もそれぞれしっかりその野菜の味がしています。
こちらで初めて料理をした時、鶏肉と野菜をちょっと一緒に煮ただけの適当料理のつもりが、
出来上がりのあまりの美味しさに仰天しました。

NYに3年ほど住んだことがあるのですが、いくらオーガニックのお店で食材を買っても
肉に旨味がなくスカスカで野菜も香りは僅かでした。
そして美味しいものなら日本、と思いますが、こちらの野菜を経験してみると、
日本で一般に売られている野菜はどれもその野菜独特の匂いや味を相当無くしてしまっていて、
なんとなく甘いだけのものになっていることに気づきます。
酸味のないトマト、苦味のないピーマン、人参臭のない人参、アクのないほうれん草…
生で食べるには良いのでしょうけど、こうして煮込んだ時は、
やはりそれぞれの野菜の野菜臭やエグみがないと深みが出ないのだと思いました。

そんなわけでよだれの止まらない毎日なのですが、
よだれと言えば、最近日本の整体法の中で「早食いに気をつけよう」と説くものがあります。
よく噛まずに塊をぐいぐい飲み込んでいると、
唾液による酵素分解が十分でない食べ物が腸内でガスの発生を呼び、
お腹が張る、ぽっこりお腹になる、それが腰を内側から引っ張って腰痛になったり、
全身の緊張の原因になっているという見方です。

だから咀嚼が大事、というわけですが、噛むだけでなく「唾液としっかり混ぜること」が要です。
おへその下を少し押してみて、圧や重さ、痛みのある方は、しばらく早食いを気をつけてみて下さい。
とにかく塊は飲み込まない事だけはルールです。
一口あたり30回なんて言われますが、数えるのは飽きるし続かないので、
咀嚼し、舌も上下左右にしっかり使うことで、
口の中に唾液の瑞々しさが広がるその感じを改めて楽しんでみて下さい。
口の中ってこんなに気持ちのいいものなのかと再発見があるはずです。
味覚も豊かになります。
一週間も経たないうちに、気づくとお腹がほにゃほにゃと柔らかくなっている事でしょう。

何を食べたら良い、食べない方が良い、という話より、
食べ方を落ち着いたものに変えてみようよ、というこの考え方を私は気に入っています。
書いていてお腹がすいてきちゃいました。
さぁ、ケベックの美味しいもの、今日は何を食べようかなぁ!

画像用説明:
 唾液が出にくい方は左右下顎の骨の内側を緑の線の様に親指で押していってみて下さい。
口の中に唾液が出て来ます。

2017年8月17日木曜日

国王の娘達

妻のご先祖様がケベックに渡った
もう少し後の話なんだけど、
こんなニッチな歴史を
詳しくさっくり日本語で読めちゃうのは
やっぱり凄い時代だなぁと。

ケベック入植の歴史で1600年代中頃、
男女比が大きな問題になり、
ルイ14世が準備費用、結婚の持参金も持たせて送ったという。
船が着いてから50日以内に結婚出来なかった現地男性は
狩猟や漁業の許可取り上げとかすごすぎ。

国王の娘達-wikiより

2017年8月14日月曜日

1001pots


1001potsという陶器祭りに行って来ました。
モントリオールの北、車で1時間ほどのところにVal-Davidという村があり、
行ってみると日曜市や他のイベントも行われていて村は賑わっていました。
1001potsは日本人の方がご自宅の広大な敷地を利用して
60名以上の陶芸家の作品を展示即売するイベントなのですが、
なんともう29年も続いているのだとか。
モントリオール市内でなかなか満足のいく食器が見つからなかった我々夫婦は
嬉々として会場に飛び込みました。

広いお庭に個性豊かな陶器がぎっしり!


カップやボウルなど種類毎に全陶芸家の作品を並べた棚なども素敵です。



そして裏にはまた別のお庭があり、
オーナーの方が遠近法、借景など、
色々な遊びごごろを駆使して手作りし続けている空間が。

金網で建物の外壁を模した部分には陶器がぎっしり。
これは使わなくなった陶器や失敗した作品なども捨てるのではなく、
集めてアートとしてまた別の命を吹き込んでいるのだそうです。

足元も全て陶器の作品に。

そしてこれが我家の戦利品。
誰が我家でこの食器で一番最初にディナーするでしょう?

2017年8月12日土曜日

全てのGagnonはTourouvreに通ず





日本で2番目に多い苗字って何でしょう?
2017年4月の政府統計によると、どうやらそれは"鈴木さん"なんですね。
1位は佐藤さん。歌で流行ったよくある苗字斎藤さんは19位なのか…

ケベック州では、2016年の統計によると、1位はTremblay、
そして2位が妻の苗字のGagnonなんです。
妻の苗字は8位のLavoieと組み合わせたものになってるので、
日本なら中村鈴木みたいな感じ。

そして、驚くべきは、ケベックの全てのGagnonさんは、
1640年にフランスから移民して来た3兄弟の子孫という事が分かっており、
フランスはノルマンディ地方のTourouvreにその家が今でも残っている、
という事なんです。
ケベックの植民にはカトリック系教会が深く関わっており、
移民者達の名簿は教会の記録で、親子関係からフランスの出身地まで、
基本的には皆分かるのだそうです。
知ってびっくりカナダの歴史。

はっきりした旅行計画の中にはなかったのですが、
移動経路の中にある事がわかったので是非立ち寄ることに。
Tourouvreの村はずれ、La Gagnonnièreというところにその家は建っていました。

1600年代からそこに建っていた、って事です。
ケベックを開拓した妻のご先祖さんがそこに本当に住んでたんです。
よくあるタイムスリップ系の時代劇ドラマみたいに、
その歴史のリアルさになんだかクラクラしてしまいました。
家から出てこられた今お住いの方は、開口一番"ガニオンさんかい?"と。
カナダから訪れる人も時々いるらしく、建物のことなど気さくに教えてくれました。
その方はGagnonの子孫ではなく、
というのはGagnonという苗字はフランスではもう絶えてしまっているからです。

1534年以来、フランスは北米への入植のため度々開拓団を送るのですが、
当初はサバイバルや森林の知識のある人が選んで送られ、
その後も牧場や農場開拓に長けかつタフな人達が送られた様です。
だから妻の家族はスポーツ万能な人が多いのかも?

ケベック入植の歴史は読めば読むほど興味深くて、
Gagnon3兄弟がケベックに渡った1640年当時、
イロコイ族がオランダから銃器を得て他民族も滅ぼし、
入植者も抵抗出来ない程勢力があった話や、
ケベックからの毛皮輸出産業って要するにはビーバーの毛皮だったことなど、
弓矢だけで弱いインディアンや熊の毛皮みたいな、無知な私のステレオタイプが
見事に次々と駆逐されていきました。

今回旅したロワール川流域のルネサンスの歴史に出てくる
1400年代のフランス王達はこうしたケベック入植への支援を積極的に行うのですが、
そんなお話はロワール川の古城の写真を眺めながらすることにしましょう。

2017年6月29日木曜日

座骨をちょっと引いてみる話-その1

身体の緊張について書くのは、なんと目の周りの緊張について書いた3月以来!
さぼりすぎです…
いや、でも、フランス語で頭がキャパオーバーだったものでご勘弁…

そんなこと言ってたら、同じく英語の語学学校に通い始めて、
久々一日中座学で首肩がひどく凝ってしまって、という方がサロンに来られて、
ひとしきり姿勢とくせについてお話しすることに。

そう、無意識に力が入っていることに気付くって、
とても大切だと思うので、今回はそのことについて書きましょうね。
いくら緩めても、一方で力入れっぱなしじゃ、
アクセル踏みっぱなしでブレーキ効かないって道理です。

気づけばEvaが難しい顔して机に向かってます。
明日までに相当量の表計算をこなさなきゃいけないらしくて、
焦りとストレスで凄い格好です。
緊張で肩は上がってるし、首は縮んでるし。
椅子にもたれかかっているはずなのに苦しそうです。


例えば肩、具体的には肩甲骨が高い位置にあることで、
背中、肩甲骨周り、上腕、首、後頭部まで張ってしまいます。
腕の重さを支えるって肩甲骨周りに結構な負担なんです。


また、背もたれに寄りかかるのは楽な様でいて、
実はバランスを取るために横隔膜や下腹部を緊張させていないとならない、
疲れる座り方でもあります。随分座骨の後ろに座ってますよね。
そして、どこかに支持するところが欲しくて、
足指を手繰り寄せる様にキュッと縮めて、
足先を踏みしめるなんてことが起こります。
お腹と足が固くなるってのはもちろん腰の痛みに繋がります。


それだけあちこち無意識に緊張させてるんです。
疲れますよね…
ですので、逆に時々意識的に緩めてやりましょう。

まず、おしりの中で座骨がどこにあるか探してみて下さい。
そして椅子に座る時に、その座骨を、
いつもよりちょっと余計に後ろに引いて座ってみましょう。
その位置関係は一度正座してみるとわかりやすいのですが、
正座したときに、座骨がかかとの後ろに来る座り方です。
骨盤が立ったとか、仙骨が立ったとか、恥骨が引っ込んだ、
とか色々な言い方をしますが、そうした安定した骨盤の真上に
背骨が一つずつ素直に乗っかっていく様にします。
ただバランスを取って入ればいいので、
お腹も背中もどこも頑張る必要がありません。

その上で肩を後ろに何回か回して、
最後にしっかり肩甲骨を後ろに、下に下ろしてやりましょう。
足裏は足裏全体が満遍なく床にぺったりくっついてるなとだけ感じます。
それが骨格と、骨格筋のバランスだけで姿勢が維持出来て、
随意筋は殆ど使わなくていい状態です。


この姿勢とてずっと続けられるわけではありませんが、
時々意識してリセットする、
それによって、自分が様々な感情や思考とともに
結構身体に無駄に力入れてるな、
って事に気づいて頂ければいいんです。

座骨をちょっと後ろに引く。
そこから気づいていない身体の緊張に気づいていきましょう。
次回ももう少し色々な無意識のくせについて書きたいと思います。

身体のここを教えて欲しい!もっとこういう図にして欲しい!
などなど、皆さんの興味に従って色々な図を作っていきたいと思います。
沢山のご意見をお待ちしています。

ケベックの日に歌う歌






6/24はケベックの日で、お昼からはサン・ドニ通りでパレードでした。
ちょいとwikiってみると、
これは夏至の日に行われる聖ヨハネのお祭りに由来するもので、
カナダではCanadiens français(フランス系カナダ人)のお祭り
として1834年から行われていたものが、
1926年には祭日となり、その後ケベック独立運動が盛り上がった70年代、
1977年にはケベックの日と呼ぶことが決められたのですね。

この日はフランス語系ケベック人は大盛り上がりなのですが、
英語系カナダ人には全く関係ないので、
モントリオールの中でも英語圏の地域では全く静かなものなんだそうです。
彼らは7/1のCanada Dayの方をお祝いします。
フランス語を習ったばかりの私には、
Lac Saint-Jean(ケベック市の北にある聖ヨハネ湖)と
La Saint-Jean(聖ヨハネ祭)は違いが聞き取れませんでした。
まぎらわし〜

家族と街に出てみると青のシャツを着た人が沢山!
青はケベック州の旗の色なんです。
大小の旗を振って皆大盛り上がり。

パレードはケベックの歴史や著名人や
シンボルの建築物などを紹介する内容で、手作り感満載、
でも後で人種差別問題が話題になったり、
北米最大規模という中国法輪功の大楽団の存在感が強かったり、
ちょっと不思議なパレードではありました。
トルード首相も来られてたそうなのですが、会えなかったのは残念。

ところで、ケベックの人達のプライド、心の歌となっている曲に
LA COMPLAINTE DU PHOQUE EN ALASKA(アラスカアザラシのぼやき)
という曲があります。
Beau Dommageというグループが1974年に出したフォークソングなのですが、
歌詞を見てみると、 有名になりたくてアメリカに渡った恋人を慕う内容で、
それをアザラシになぞらえているんです。
アメリカのサーカスで鼻にボールを乗せて、
子供達が笑ってくれたからって、そんなのは長く続かない。
さみしいだけだよ、と。
つまりはアメリカに行かなくても有名になったり、幸せな人生は送れる、
という、ケベック人のハートに火をつけちゃう歌詞なのです。
誰かが歌い始めるとすぐみんなで大合唱。
私も家族と歌える様に練習しなくちゃ、と思ってます!

2017年6月13日火曜日

巨大シャボン玉の遊び方

道具の作り方液体の作り方はわかりましたか?
以下、遊び方のコツです。


◎道具
・地面はでろでろびしゃびしゃになるので、そうなっても問題ない場所で。
・液体は洗剤なので目に入ると痛いです。水道の近いところか、
ペットボトルの水を用意しておいて、目に入ったらすぐ洗える様に準備して下さい。
毎回一人は割れたしぶきが目に入り、目を押さえて痛がる子がいます。
・自分の手も服や靴もちろん汚れます。手ぬぐいやタオル必須です。

◎使い方のこつ
・紐の湿らせ方: 棒を揃えて紐を湿らせる。この時かき混ぜない。
かき混ぜると細かい泡が立ち、紐も絡まって良くないんです。
細かい泡が増えると割れやすくなります。
・棒は紐に膜面が出来ているか確認しながら閉じたまま持ち上げ、十分持ち上げてから開く。
・風向きを知りましょう。
・風のあるとき
 ・風を背中に負います。頭の後ろからの風がちょうど紐の輪っかに入るようにします。
・風のないとき
 ・自分が動きます。紐をエスコートする様に歩いても、ぐるっと回ってもいいです。
 ・棒の高さはどの様でも構いません。回るときは低い方がやりやすいと思います。
・手元が静かだと大きなのが出来やすいです。大人しい子が意外と上手だったりします。
・私は基本子供達に自由にやらせてますが、取り合いや棒を振り回す子がいたら気を付けてあげて下さい。
・我先に複数の子がバケツに一気に棒を突っ込むと尚の事絡むので、順番にやる様に見てあげて下さい。

◎終わったら
・手や顔にシャボン液がついているとかぶれることがあります、洗いましょう。
・紐は軽く洗って、少し絞って乾かしましょう。そのままにしておくと腐ります。
・支持棒も濡れたままだとすぐ錆びるので、軽く洗って乾かすといいでしょう。

やってみると、色々な出会いがあります。
子供が喜ぶと大人までつられて夢中になってしまいます。
というか、結構大人の方が最後までこだわってやっている様なケースも多々。
私も実は子供のためというより自分が楽しくなっちゃってやってます。
いろいろな出会いを楽しんで下さい!

巨大シャボン玉の作り方-液体北米編

液体は下記の配合になっています。
これで3、4本の紐で30分は遊べるかと思います。

・Dawn ProもしくはGain 2oz.
・Bob’s Red Mill Guar Gum 1.75g
・Baking Powder 2g
・水 1000ml
 作り方はこちらのyoutubeがとても丁寧です。
 アルコールを使っているので火気注意。



洗剤は食器洗い用洗剤です。Dawn Proがない場合、ultraでも構いません。
洗剤、つまりは界面活性剤は泡ができる理由なのですが、
それだけではすぐ割れてしまうので、粘度を高めるためにねばねばしたもの必要になります。
日本では合成洗濯糊PVAが手軽に手に入るのですが、北米ではなかなか見当たらず、
料理用のコーンスターチや、上記のグアー豆の粉末を使います。
カタクリと違って水で溶くだけでダマができてしまうため、
ビデオの中ではアルコールを使って溶かしてから、多量の水に加えています。

#熱したお湯に少しずつ粉末を吹きかけて溶く方法でも良いと思います#
#私はアルコールのせいで台所で火事を起こしかけました(ただのバカ)#

更に色々こだわってみたい方はSoap Bubble Wikiのページをどうぞ。
世界のシャボニスタ達と繋がる深遠な世界が広がっています。

遊ぶ時のヒントに続きます。

巨大シャボン玉の作り方-道具編

マギル大のフランス語インテンシブクラス、
レベル3が終了して脳味噌がすっかりキャパオーバーです。

すぐに次の仕事に取り掛かる知力体力に欠けているので、
まずは柔らかいこの話題から。

もう、ざっくり省力化で、道具の作り方は
私の熱海の師匠のページを参考にして下さい。

大きなシャボン玉用の道具の作り方
要するには、この写真みたいなループが出来ればいいということです。


他にも30連玉!なんてすごい道具もあります。
試行錯誤の素晴らしい方なので、ぜひご参考に。

私の追加アイデアとしては、2つ。
1つめは、一般的なタコ糸の様な一方向に撚られた紐は湿るとねじれるので、
髪の毛の三つ編みの様に、両方向に撚られたものが捻れにくくて良いです。

シャボン玉が伸びていくときに、
紐からそのシャボン玉にどんどん液体は供給されていきます。
使う紐は沢山液を吸ってくれるもの程、
多量のシャボン液を供給できるわけですので、
吸湿性の高い太めの紐が理想です。
(太すぎると固くて取り回しが悪いということもあるのですが)
木綿の紐だけでなく、
最近は吸湿性のある合成樹脂の紐などもDIYで売っています。
そうした紐を選ぶときに上記の様な撚り目を見てみて下さい。
(後で写真を載っけます)

2つめは、支持棒です。
簡単なのは園芸用の棒なのですが、
遊んでベタベタになった後の持ち運びが邪魔なので、
私は百均で見つけたセルフィー棒を改造して使ってます。
長さもちょうどいいし、伸縮してくれるので持ち運びが楽です。
NYでこれを使ったところ、NYのシャボン玉仲間に
”さすがJapanese Technologyだな!”と言われました(^0^)/
もちろんMade in Chinaですけどね!


液体の作り方編に続きます...

2017年4月3日月曜日

カバナスークル





メトロのMont-Royal駅やフォンテーヌ公園にカバナスークル(la cabane à sucre)が。
La cabaneは小屋、sucreは砂糖ってことで、
砂糖の小屋ってことですが、ここでいうsucreはメープルシロップのことを言います。
メープルシロップの採取が始まって新しいものが出回り始めるんですね。
春の到来を告げるものです。

お店の前では雪を敷き詰めたトレイの上に、温めたメープルシロップを垂らし、
冷えたらそれを棒にくっつけてくるくる巻いて舐めます。
それをTire(ティレ)と呼ぶんです。

今週フランス語のプレゼンが終わると、クラスで近郊の農場のカバナスークルにいく様です。
またその写真が撮れたらアップしますね。

2017年3月28日火曜日

世界一の魔法使い











昨日フランス語クラスで趣味について5分間話せ、
ということで、ちょっと昔話仕立てでシャボン玉のこと紹介しました。

世界一の魔法使い

昔々あるところに紀男という男がいました。
ある日彼が海岸を歩いていると、不思議な光景に出会いました。
一人の魔法使いが子供達と遊んでいたのです。
その魔法使いは魔法の杖と魔法の薬で何かを空に飛ばしていました。
その不思議な光景を目の当たりにして、子供達は笑い、走り回り、幸せそうでした。
それを見て紀男は魔法使いになることを決めました。

彼は自分で魔法の杖を作り、魔法の薬の成分を探しました。
それには水とのりと洗剤が必要でした。

作り方を見つけたとき、彼はその魔法を使うために世界中を旅しました。
熱海や日本の各都市、メキシコのカンクン、ケベックのアルマ、その他にも色々。

そしてNYでは、彼は何千もの魔法使いたちと出会いました。
彼らと一緒にその魔法を使って...彼は世界一の魔法使いになったのでした。

彼は幸せに、そして多くの子ども達とその魔法を使いましたとさ。

でも!まだどんな魔法かを言ってませんでしたね!
それは巨大シャボン玉です!
これがその魔法の杖です!
これがその写真です!

シャボン玉を作るには、ロープを杖につける必要があります。
その後にそのコードを魔法の薬に浸します。
そして杖をゆっくり持ち上げて、風の中で開くのです。

Il était une fois, un homme qui s’appelait Norio. Il est allé a la plage, et il a vu un paysage mystérieux. Un sorcier jouait avec des enfants. Il a fait voler quelque chose avec des baguettes magiques et une potion. Devant cette merveille, les enfants ont ri, ils ont couru, et ils étaient joyeux. Voyant cela, Norio a décidé de devenir un sorcier.

Alors, Il a fabriqué des baguettes magiques et il a recherché les ingrédients de la potion. Il faut de l’eau, de la fécule de maïs et du savon à vaisselle.

Quand il les a trouvés, il est allé autour du monde faire sa magie. Il est allé à Atami et plusieurs villes au Japon, à Cancún au Mexique, à Alma au Québec, etc.

Puis à New York, il a rencontré des milliers de sorciers! Il a fait de la magie avec eux, et il est devenu le plus grand sorcier du monde.

Il était heureux et a fait de la magie avec beaucoup d’enfants.

Mais, je ne vous ai pas dit quelle est la magie! Ce sont des grandes bulles de savon! Voici, mes baguettes magiques! Voici, des photos de ma magie.

Pour faire des bulles de savon, il faut attacher une corde aux deux baguettes. Ensuite, il faut tremper la corde dans la potion. Puis, il faut lever les baguettes doucement et les ouvrir dans le vent.

2017年3月17日金曜日

美しく輝く大きな目にするには!


このところいつも彼女が辛そうな顔したスタートでちょっと恐縮です。
でも意外とそういう方に出会うことも多くて、
出来るだけ自然な笑顔を増やしたいと思うものですから、どうかご容赦を…

今回彼女はどうも目がすっきり開かないんだそうです。
ちょっとまゆもひそめた感じですし、
向かって右側の彼女の左目は、少し引きつった様で、
右目より開いておらず、目尻のシワも強くなっています。
一生懸命まぶたを開こうとするのだけど、上手く開かないんだそうです。

目はどうしても印象に影響しますし、自分でも気になりますよね。
今回も目の周りの緊張がどんな風に繋がっているのかみていきたいと思います。

目が開かないというと、まぶたや目の周りに問題がある様に感じて、
目の周りをマッサージでもしたくなりますが、
目の周りよりもむしろ頭が硬くなっている事に気付けたらと思います。

私は図の緑の線の様な緊張の繋がりを感じていて、
要するには側頭部から目の縁が強烈に耳方向に引っ張られているから、
いくら上下方向に瞼を開こうとしても開かないんです。
少し詳しく説明すると、眼窩という、目玉が納まっている骨の窪みの
その淵のところに上下とも細くてプリッとした筋がいて、
それが目尻で一緒になって耳に向かって進んでます。
ちょうど耳の前、斜め前あたりに小さな骨の出っ張りがあって、
そこが緊張の足がかりになっている様なんです。
図で赤い丸で示したところです。


ですから、まずはこのポイントを緩めるのは良いと思います。
赤い丸のポイントとその周りを青い矢印の様にマッサージするのもいいでしょう。
もしくは、側頭部に、頭頂部に向かって描いた赤い線の様に、
爪で線を引く様に刺激します。
その後頭皮を動かしてつっかかりが減ったか確認します。


頭の後ろへの緑の線の繋がりに気づきましたか?
そう、どうやらこの緊張は耳の上を通って後頭部にも繋がっている様なんです。
ですから、後頭部を緩めてあげるのも役に立ちます。
後頭部を爪で刺激して緩める方法と、


青い線の様に撫でて緩める方法とあります。


頭の緊張を取る方法の詳細は”悩ましいほど搔きむしれ!”を参考にして下さい。
後頭部や頭頂部の緊張でおでこが動きにくくなっていることや、
その緩め方も説明しています。

さて、私が感じている緊張の繋がりはもう一つあります。
力学的に考えると一見その方向はちょっとハテナなんですが、
耳の前の赤いポイントが硬くなる理由として、
首が硬くなることで側頭部が硬くなるのを感じています。
この原因はいくつかあると思うのですが、
一つはそちらの側の歯でばかり噛んでいないか?という点。
舌で食べ物を左右に往復させて、両側でバランスよく噛んでみて下さい。
もう一つは耳たぶに向けてわずかに支流の線を描いてみたのですが、
どうも耳の前を通るこの緊張は耳たぶの付け根の引きつりと繋がっています。
ですから、もしピアスをつけ続けている様なら、
せめて夜は外してあげる事をお勧めします。


首の緊張はどこを緩めるんでしたっけ?
”胸元”でしたね。こちらは
たれてない。私のほっぺは絶対、たれてない。”を参考にして下さい。


どうか緊張の取れた綺麗で大きな瞳で、
素敵な笑顔で過ごして下さい!


またまた長かったですかね?
身体のここを教えて欲しい!もっとこういう図にして欲しい!
などなど、皆さんの興味に従って色々な図を作っていきたいと思います。
沢山のご意見をお待ちしています。

各種ボディーワークに関わる方、4/21(金)7時より、
タイトルが少し専門的ですが、
様々なご専門の方々と胸周りの緊張の緩め方について議論出来る講演会を予定しています。
ぜひ奮ってご参加下さい。