最近四十肩の方が多くいらっしゃって、気づいた事があったので図にしてみました。
今更そんなことに気づいたのか!ってツッコミを多く頂きたいと思います。
四十肩では三角筋の固さや突っかかりが顕著ですが、
私はむしろ下図の様な脇の下の後ろ寄りの固さがいつも気になっています。
肩甲骨の外側縁に沿った手指くらいの太さの硬い筋で、
これが突っかかって腕が上げられない。
つまり肩関節というより、脇の下の問題だと思っています。
そしてこの固さは肩甲骨の肋骨側に潜り込んでもいるので、
肩甲下筋に関わる緊張だとみていますが、
普通の指圧やマッサージではなかなかそこは揉めないわけです。
無理に指を差し入れて押そうもんならもちろん激痛です。
西荻窪の治し家の角谷さんは深い鍼で上手にそこを直接緩めてくれますが。
徒手では下図の様な緊張の繋がりを意識して、
人差し指や親指を緩めたり、脇腹の肋骨沿いを緩めて、
この脇の下の緊張を緩めようとするのですがあまり結果は芳しくなく。
肩甲骨周りの緊張だから、ということで、菱形筋に関わる方向から背骨の際を緩めたり、
肩甲骨外側縁から側腹や腰椎に向けて降りていく緊張を捉えて、
肋骨上や腰椎の骨側を緩めたりするのですが、
やはり腕が上がるようにならない。
これらは皆あくまで肋骨の外の緊張を追いかけていたことになります。
そこで今回気づいたのが、側腹の中にあるかなり太い硬い筋です。
下図の様にかなり側腹の深いところにぶりっとした太いのが頑張ってます。
おそらく腰腸肋筋であると思っています。
これを側腹の皮膚、脂肪ごと捕まえて側方にしっかりと引っ張り出して緩めたところ、
一気に脇の下の固さが取れて肩が動くようになってきました。
しかしこの硬い筋は肋骨の内側に潜っていくので、
これを緩めることでなぜ肋骨より外にある肩甲下筋周りが緩むのか、繋がりは謎です。
脇の下が緩んだので、改めて三角筋周りの固さを取ることにしたのですが、
これも図の様な緊張の繋がりからは、側頭部や人差し指を緩めることになるのですが、
やはりそれだけでは緩んでくれず。
仰向けで肩をしっかりベッドにつけようとすると、
どうも反対側が突っかかった様な引っ張りを感じたので、
反対側の側腹も確認してみると、同様に硬い筋が。
これを緩めたところ、やはり三角筋の固さも緩んできました。
これも図に書いた緑の線のような緊張の繋がりを感じたからやってみたまでで、
その具体的繋がりは同じく謎です。
こうした側腹の深い部分の緊張は、
ITバンドや太ももの外側の緊張での膝の痛みなどにも奏功しています。
野口整体などで側腹をしっかり伸ばせ、なんていうのを改めてハハァと思うのですが、
しかし、そもそもどうしてそれが生まれ、
どう肩甲骨下に影響しているのか、まだまだ私は勉強不足です。
皆さんのご助言を頂ければ幸いです。
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