2017年1月13日金曜日

首の付け根の痛みはどことつながっているのか?

後頭部の付け根が痛い、なんてことありますよね。
結構シクシクと嫌な痛みで、揉んでも気休めにしかならない。
図の赤いマークで示したあたりです。


じゃぁその痛みはどんなところから来てるのか?
というと、図の緑の線の様なラインで引っ張られているのを私は感じています。
手の小指外側、前腕の尺骨の少し斜め後ろ、上腕骨のななめ裏側の骨側から、
肩甲骨の棘下から内側縁に出て、赤いマークのところに至ります。


上腕、二の腕の裏側を走る緊張のライン

前腕は尺骨の小指側

よく見て頂きたいのは、完全な小指側の端ではなくて、
手のひら側に少し寄った、"斜め手のひら側"の骨際のラインということです。


手も同じく、小指の骨際の、斜め手のひら側のラインです。
そして、指先では手の甲側の爪の付け根に回り込みます。


緑のライン上で、テンションの原因となる特徴的なところはいくつかあるのですが、
わかりやすいところは手首です。
私は赤い線を引いた骨側に固くなったところを感じます。
ここを爪で刺激すると骨側が少し緩みますので、
それを青い矢印の様に骨と直角にずらすと、より骨際が動く様になって、
そのゆとりが緑の線に沿って頭の付け根まで緩めてくれます。
手首を反対の手で掴んで、ぐりぐり絞るのでも同じ効果です。
要するに、首肩が凝っている人は、腕や手が固くなっているんです。


皮膚から緩める施述法では、緑の線に沿って
骨に沿って撫でることで緩めることができます。


皮膚にも場所毎に方向性があり、この部位では手首から肘に向けて撫でると効果的です。


さて、こんな説明はいかがでしたでしょうか?
身体のここを教えて欲しい!もっとこういう図にして欲しい!
などなど、皆さんの興味に従って色々な図を作っていきたいと思います。
沢山のご意見をお待ちしています。

p.s.身体に関わるプロの皆さんへ
このラインはアナトミー・トレインのディープ・バックアーム・ライン(DBAL)に
近いものと思っています。しかし肩甲骨のところから首に繋がる部分は
スーパーフィシャル・バックアーム・ライン(SBAL)的なところもあり、
かつ、例の筋膜図の繋がりの中でも、小指から首までつながる
たった1本の細いライン、が非常にコアであることを感じています。
DBALの繋がりで手、腕の緊張から、肩甲骨の棘下が緊張し、
それが内側縁の緊張に繋がり、首を引っ張っている様子を感じます。
こうした緊張の繋がりは、深層筋だ、筋膜だ、骨膜だと色々な説明がされていますが、
こうした張力ネットワークに実際どの組織がどう貢献しているかは
医学分野でも工学分野でも明確にはなっていない様ですので明言は避け、
あくまで私自身の体性感覚としてこうしたものを感じているとするにとどめました。
少しずつでも研究して行きたいと思っています。
様々な視点からの貴重なご意見をお待ちしております。

丁度手を挙げたポーズでした。
今後この彼女に沢山活躍してもらいます。
次の回までbye!

0 件のコメント:

コメントを投稿