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2020年7月7日火曜日

整体 夏の季節を胸いっぱいに吸うために - 横隔膜の硬さと肩甲骨周りの緩め -

モントリオールの日系紙、Bulletinの2020年6月号に掲載された原稿です。


緑の芝生にたんぽぽの黄色が映え、そこにニレや楓などが葉を広げ、黄緑の花芽を一面に落として…目にも楽しい季節がやって来ました。上を仰げば、ポプラなどの背の高い木々は、漸く広げ始めた赤い葉に葉緑素の緑が徐々に行き渡っている様子。ギーというキツツキ系の鳥の鳴き声とともに木を突く音も響き渡ります。あぁ、本当に季節は変わりましたね。朝5時過ぎから夜8時過ぎまで明るい夏の季節の始まりです。はい、モントリオールでは春は気づかないうちに行っちゃうんです。もう夏です。

 

タイミングを合わせた様に、ケベックも社会再起動の道筋が見えてきて嬉しい限りです。我々も広がる緑の様に思い切り気持ちを開放させたいものです。

 

ロックダウンの2ヶ月。我々の身体にはどんな事が起こっていたでしょうか。眉をひそめて読む暗いニュースに胸が塞がり、足は地につかず手に汗握り、先行きの不安に肩をすぼめながら、固唾を飲んで政府発表を聞いていた…皆不安に関わる日本の身体言葉ですが、昔の人達がこうして言葉にしてくれたとおり、我々の身体は様々な感情に対して反応している様なのです。

 

今回取り上げたいのは、特に胸の塞がりとすぼんだ肩です。胸の塞がりは胸骨回りや横隔膜の緊張、すぼんだ肩は肩甲骨回りの可動性低下と言い換えてやることが出来そうなので…要するにそれじゃ呼吸が浅くなっちゃってるから、思いっきり息しましょうよ!気持ち良い季節に向けて!という事なんです。

 


横隔膜は我々がちょっと考え事をしたときですら、真っ先に緊張する、最も反応の早い部位です。しかしその分緊張しっぱなしという事が起こってしまいます。みぞおちを揉んで解すというわけにも行かないので、頭を緩めることで腹部を緩める方法をご紹介します。本来腹が立って(腹直筋が硬直して)気が立った時に、頭に角が生える(前頭部の一部が怒張して隆起する)。それを鎮める方法なのですが、これを行うことで腹部の緊張が緩みます。不思議ですよね。お腹と前頭部の緊張が繋がっているのです。

 

やり方は、まず掌をよくすり合わせて手を温めましょう。そして、少し手を離してみて、両手の間に少しほわんと温かさを感じられたら、OKです。イマイチの場合は、そのまま目をつぶってゆっくりとした呼吸をしながら、その呼吸が掌から出入りしている事をしばらくイメージしてみて下さい。もっと本格的なやり方を知りたい方は野口整体の合掌行気法というキーワードで調べてみて下さい。

 

ほんわかと温かい手を前頭部に当てるのですが、場所はちょうどカチューシャをするライン上、両目から上がっていってそのラインとぶつかったあたりに、わずかな凹みがあります。そこに左右それぞれ掌を当て、暫くその掌の暖かさを楽しみましょう。そのまま掌から呼吸が出入りしている感じを続けます。ズンズンと掌に当たる拍動が次第に穏やかになり、腹部の硬さが取れてきて、お腹に息が入れやすくなります。手を当てている時はあまり考え事をしないのが理想ですが、この2ヶ月、よく頑張ったなぁとじんわり感じるのも良いのではないかと思います。この時に出てくるあくびや涙、身震いなどは身体が緩んできたサインです。抑えずにいくらでも出して下さい。


肩甲骨は積極的に動かして行きましょう。肩甲骨を意識して動かすのはなかなか大変ですが、両手を上げて空に人差し指で皿回しの様に円を描いてみて下さい。この画では外回しになってますが内回しでも構いません。最初は指先が空に円を描いている意識で20回、次に、動作は同じなのですが、手首で描いている意識、肘で描いている意識、肩で描いている意識、という様に段々意識を下げながら20回ずつ、最後に肩甲骨で描いている意識で20回です。こうして意識を指先から肩甲骨まで下げていくと、動作は同じなのですが、肩や肩甲骨周りがより動かせる様になります。最後の肩甲骨で描いているときは結構大変で大汗が出てきます。始めは肩甲骨と肋骨がぶつかってゴリゴリ鳴りますが、回しているうちにその音が減ってきます。

 

もっと胸周りをすっかり緩めたい方は、こちらのビデオをご参考になさって下さい。

https://youtu.be/osq2HpudlkE

疲れ目のセルフケア

モントリオールの日系紙、Bulletinの2020年7,8月号に掲載された原稿です。

モンロワヤル通りが歩行者天国になって、久しぶりにバーのバルコニー席で一杯やって来ました。あぁ、ケベックは森の中の静けさも素敵なのですが、こうした人の賑わいというのも人間には必要なんだよねと妻とほっと一息。今年のバルコニー席はどの店もスペースが大きめで、テーブルの間隔も大きく、メニューはテーブルのバーコードを自分の携帯で読み取るようになっていたりして、なるほど、接触を減らすために知恵を絞ってるなと思いました。

通りの先に見えるロワヤル山。なんだか久しぶりにこんな遠くを見た気がします。日々のニュースを追いかけ、外出出来ない分映画やYoutubeを眺め、この3ヶ月、どれほど我々の視界と意識はこの近距離の小さな画面の中に囚われていたことでしょう。これからの気持ち良い季節に、目の使いすぎで疲れた頭と首肩回りを開放して、思い切り夏を楽しみたいものです。

まず、目の疲れは直ぐに後頭部の緊張に繋がります。ですので、まず後頭部を緩めましょう。まず眉毛を大きく上下に動かしてみて下さい。後頭部や頭皮に緊張のない人は眉毛の動きで後頭部の頭皮まで動きます。しかし皆少なからずつっかかりを感じるものです。確認後、後頭部を手の爪でバリバリとよく引っ掻いて、その後に後頭部の頭皮に掌を当てて、色々な方向にしっかり動かします。頭皮の動きの悪いところほどよく引っ掻いて、その後頭皮をしっかり動かしてあげて下さい。もう一度眉毛を大きく動かしてみると、後頭部と頭皮全体が緩んだかどうかが分かります。
次に目を左右に限界まで動かしてみましょう。例えば右を思い切り見ると左耳がピクッと動きませんか?どうも目の動きと耳は繋がっていて、側頭部の緊張にも繋がっている様なのです。側頭部が緊張すると、耳は縮んで全体的に固くなります。これを緩めるにはゆっくり引っ張れば良いのですが、強い力でぎゅうぎゅう引っ張ると逆に反射で固くなってしまうのが注意点です。ゆっくりとした動作で、腕の力も抜きながらひっぱりましょう。耳の上の方は斜め上の方に、真ん中あたりは横の方に、下の方は斜め下の方に。少しねじりながら引っ張ると効果的です。もう一つ、耳の前にある三角の突起、これを耳珠(じじゅ)と言いますが、これも指で摘んでゆっくりひねります。これらの結果、耳輪と呼ばれる耳の外周全部がプルプルに柔らかくなって、耳全体がじわっと暖かくなればOKです。これで側頭部もある程度緩んだことになります。
眼窩と呼ばれる頭蓋骨の目のくぼみ、その内側から目の縁、そして外側までどうやら筋膜は続いている様で、目を使う疲れは目の周囲に現れている様子です。まず、目を八の字に動かしてみて、動きにくい動作部分を確認してみましょう。その後、眼窩の骨際に沿ってその周囲をゆっくり押していきます。目玉を押してしまわない様に、骨のエッジを探しながらゆっくりと。目の真下にある頬骨の出っ張りのあたりもゆっくり押します。一通り出来たら、また目を八の字に動かして、目の動きが楽になったか確認してみて下さい。

目への負担を減らすには、PCや携帯画面の明るさを時間によって調整するのも効果的です。太陽の光は午前中から昼には白色光が強くなり、夕方には赤い光の成分が増して行きます。これが我々の自律神経のサイクルに関係している様なのですが、夜になっても青や白の強い光を含む画面を見つめていると、目も疲れるしなかなか神経が休まりません。PCや携帯画面の明るさは夕方以降は弱めに設定しましょう。画面の明るさは部屋の環境光と同じ程度が目に負担が少ないとされています。最近のノートPCは画面の明るさを自動調節してくれるものが多いですが、もしそうした機能がない場合、フリーウェアを使って調整するのも手です。https://justgetflux.com/ 私はエクセルやワードなどの長時間作業のときはセルや紙面の背景色を白から灰色に変えて作業します。これも画面の明るさを減らす工夫です。文字の大きさを大きめにしたり、表示を拡大するのも目の負担を減らすのに良いでしょう。

いよいよケベック州も各種制限が解除されて、また色々な行動が出来るようになりました。凝り固まった身体をケアすることで心も一息ついて、ケベックの素晴らしい夏を楽しみましょう!

2018年9月7日金曜日

モントリオールBulletin9月号-日本のアニメとこむら返り

モントリオールの日系紙、Bulletinの9月号に掲載された原稿です。



モントリオールも30 度前後の暑い夏となりました。
どの店も扇風機売り切れ!なんて時もあって、
早めにネットで買っておいて正解でした。
暑い分、今年は親族や友人が積極的にBBQ やキャンプに誘ってくれて、
美味しい料理に水浴び、そしてキャンプファイヤーを満喫しました。

火を囲んでワイワイやっているうちに、昔のテレビ番組の話になったのか、
妻が懐かしのアニメ、キャンディ・キャンディの歌を歌い始めました。
するとなんと、ケベック人の友人達も一緒に歌い始め、
大合唱になるではありませんか!
"なんで知ってんの?"と聞くと、"だって子供の頃見てたから"と。
"何を見てたの?"と聞くと、けろっこデメタン、グレンダイザー、
キャプテンハーロック、魔法使いサリー、リボンの騎士、みなしごハッチ、
ドンチャック、などなど、懐かしいタイトルが出てくる出てくる...

聞けばケベックでは、もちろんフランス語という環境下、
アメリカのディズニーやワーナーブラザーズの英語のアニメが意味をなさず、
フランスが日本から輸入してフランス語吹き替えしたアニメを
安く二次購入して放送していた様なのです。
どの番組も40 代、50代の我々が日本で見ていたのと
ほぼ同時期に彼らは見ていた様で、懐かしの話に花が咲きました。
日本人とケベック人、思わぬところに共通の話題が。

そんな話で盛り上がっていつも飲み過ぎるわけですが、
朝方にふくらはぎに、こむら返りを起こして、
痛てー!!!なんて起き上がることになります。
どうやら、こむら返りというのは、アルコールの分解過程で
マグネシウムなどのミネラルが大量消費されることで、ミネラル不足で起こる様です。
私みたいに飲み過ぎでなるのは論外ですが、
なりやすい方はマグネシウム分を多く含む塩を摂るなど、ミネラル分を摂取すると良い様です。

なった場合の対処法としては、ゆっくりとしたストレッチで、
異常収縮した筋肉を伸ばしてやる事なのですが、
この緊張も足指まで繋がっていて、実際足指まで強烈に引きつりますので、
1.まず足指を掴んで、膝裏を伸ばしていく様にゆっくりストレッチ、
これで強烈な収縮が収まるまで待ちましょう。その上で、
2.引きつっている指を揉みほぐす、
もしくはBulletin 2017 年5月号で示した様な方法で
足指骨側の筋膜を緩めます。その上で、
3.図の緑の線で示した様な、ふくらはぎ内の固く引き締まった筋に対して、
筋の中心を赤い線の様に爪で刺激して、
その筋を直角方向に青い矢印の様にしっかりと動かします。
チューブ状の固さが減って、ふくらはぎがふわふわと柔らかい感じになれば緊張が取れたという事です。

夏は汗をかくべき時期なのですが、
エアコンなどの冷たい風を肩や背中に浴びてしまうと、
一気に汗腺が閉まって汗が止まってしまいます。
身体はその代わりにその老廃物をおしっこで出そうとしますが、
それも十分ではないと風邪をひき、熱を出し、汗を出そうとします。
身体を冷やしてしまわない様、
あと僅かの"冬以外の季節"を元気にお過ごし下さい!

モントリオールBulletin7,8月号-四十肩と二の腕裏のたるみ

モントリオールの日系紙、Bulletinの7,8月号に掲載された原稿です。



引っ越しました!
これまではロワヤル山近くでしたが、今度はLa Fontaine 公園そばへ。
リビングから見える公園の緑が素晴らしく、
差し込む朝日と緑の景色に、毎朝晴ればれとしています。
新居でも一部屋をサロンに仕立てて、準備を整えました。
近くその様子もホームページでご紹介しようと思います。

NY、日本、そしてモントリオールと度重なる引っ越しで断捨離が進み、
あまり多くのものが無い我家は、引っ越しを依頼するのも"スタジオサイズ"。
唯一大変なのは、10 人座れる大きなダイニングテーブルなんですが...
こっちの引っ越し屋さんはすごいですね。
二人がかりで手で運んじゃいました。
大きなテーブルがアパートの急階段を上り下りする姿はなかなか見ごたえありました。

そしてマギル大のフランス語。クラスは昨年12月に修了していたのですが、
この5月にその卒業式が行われました。お決まりの角帽とローブを私も着て、
壇上に登り、名前を読み上げられたら学長のところへ。
ポンと肩を叩かれたら、修了を認められた証です。
学生だけでなく先生方もみな独特の衣装を着けていて、
さながらハリポタの世界に踏み込んだかの様な楽しさでした。
一人一人の名前が読み上げられるたび、その家族が叫んだり、
鳴り物を鳴らしたり、会場中が喜びに溢れていました。
生徒達の名前からは、世界各地から集まっていることが判りました。
様々な国からやってきた各生徒と、その家族に、
学位を取るまでの様々なストーリーがあることを想うと胸が熱くなりました。

さて、整体の方はこのところ四十肩の方が多くいらっしゃいました。
腕が上がらない、仰向けで寝るだけでも肩甲骨が痛い、
手が後ろに回せない、等の症状を抱えていらっしゃいました。
なかなか一発で効果テキメン!というわけに行かないのですが、
まずは、肩だから肩関節の問題である、という見方からは、
少し視点を変えた方が良いと思っています。

肩というより、脇の下に固くなっている筋があります。
前側、真ん中、後ろ側の3本あり、
そのどれが固いかは人によって違っています。
後ろ側が固くなっている方が多いので、そのケア方法を示します。
脇の裏側にある固い筋は、一端は肩甲骨の肋骨側に潜り込むので、
ご自身でケアしようがありません。
しかし反対側は、図の緑の線の様に、腕の後ろ側に緊張が降りて行っています。
図の赤い線の様に上腕の後ろ側を骨沿いに爪で刺激して、
骨際を骨と直角にずらします。
もしくはこの部分を肩から肘に向けて繰り返しなで下げましょう。
このポイントは普段気づきませんが、
触れてみて初めて骨際にピリピリした痛みがあることに気づくでしょう。
この部分がたるむのも、この隠れた緊張が原因となっている為、
この部分のケアはたるみを取ることにも繋がります。
腕を緩めると、肩甲骨を締め付けている緊張が減り、
肩甲骨周りの痛みが緩和します。
お風呂や散歩で身体を温め、循環を上げることも早く改善させるのに良いでしょう。

2018年6月5日火曜日

モントリオールBulletin6月号-巨大シャボン玉の作り方

モントリオールの日系紙、Bulletinの6月号に掲載された原稿です。



今回は身体の話はすっ飛ばして、
巨大シャボン玉をどうやって作るか、という話で良いでしょうか?
なんて言ったってモントリオールにも漸く春が来たんですから!
私も早速近くのParc Jeanne-Manceで子供達とシャボン玉で遊んで来ました。

巨大シャボン玉で遊ぶのに必要な材料は、
どれも身近に手に入る安価なものばかりです。
液体、道具の順に説明します。

シャボン液の作り方:
洗剤で泡が出来ます。
しかしそれだけではすぐ割れてしまうので、粘りを加えて割れにくくします。
洗剤は北米では台所用洗剤のDawn Pro が最も良いとされています。
Pro が無い場合は3X などでも構いません。
日本ではチャーミーMagicaがベストです。
粘りを出すものとして、北米ではグアガム(グア豆の粉末)を使います。
要するに片栗粉の様なもので、
Bob's Red Millなどのブランドでスーパーのケーキ作りコーナーにあります。
コーンスターチを代用しても結構遊べます。
日本では100 均で売っている合成洗濯糊(PVA)を使うのが非常に楽です。

分量は水1L に対して洗剤は50ml 程度、
グアガムは1.5g、混ぜる時にベーキングソーダ2g を使います。
グアガムをダマにならない様に溶かすのがコツで、
まず水を適量小鍋で温めて、良くかき混ぜながら、
グアガムの粉末をごく僅かずつ吹きかける様に加えながら良く溶かします。
とろりとして来たらベーキングパウダーを加えて、
更に良く混ぜると満遍なく溶けます。
バケツ等に移して、Total1L になる様に水を加え、
更に洗剤を加えてかき混ぜます。

私は作成後に洗い物するのが面倒で、
1Lの水の半分は大きめのペットボトルに先に入れ、
鍋で溶いたグアガム液をそこに加え、
最後に洗剤を加えてペットボトルの中でシェイクして作る様にしています。
一晩寝かせておくと液体が馴染みます。

道具の作り方:
2本の紐の端を結んでループを作り、
その両端を釣り上げる棒を2本用意すれば良いだけです。

紐は太さが2-3mmあるものを使います。
太い程、液をより多く含んでくれるので良いのですが、
太すぎるとゴワゴワして取り回しが悪くなります。
また、出来れば片撚りではなく両撚りの糸を使うと、
濡れたり、乾いたりでの捻れが起こらずに済みます。
140cm と80cm の2本用意して、
140cm の紐の両端5cm 程のところに80cmの紐の両端を結びます。
これだけでループが出来ました。
140cm の紐の両端を指示棒に結べばもう道具は完成です。
ひと工夫として棒にはリングを、紐の端にはフックをつけておくと着脱が楽です。
棒はセルフィー棒など伸縮性のあるものを使うと持ち運びに便利です。


遊ぶ時のコツと注意点:
風を背中から受ける様に立ち、
肩越しの空気がループに入っていく様に持ち上げて開くと、
大きく長いシャボン玉が出来ます。
成果はもちろん風次第です。風の強い日はもちろんダメ、
風向きは時々刻々変わるので、良い時間を見つけましょう。

足元はベショベショになります。
防水コーティングされた屋上や室内は滑って危険なのでNG です。
必ず外で。
洗剤をかなり濃い状態で使ってますので、
皮膚についたものは必ず洗い落としましょう。
たまに目に入って痛がる子が出ます。
水道の近くで遊ぶか、水を用意しておくと安心です。

もっと詳しく知りたい方は熱海のシャボン玉博士のページや、Soap Bubble Wikiをご覧下さい。

2018年5月8日火曜日

モントリオールBulletin5月号-日本帰国で思ったことと、鼻づまりの緩め方

モントリオールの日系紙、Bulletinの5月号に掲載された原稿です。
ケアの仕方がご参考になれば。



ひと月ほど日本に行って来ました。
そこは春に溢れていた、というくらい、桜だけでなく、
ツツジやハナミズキもどんどん咲いてしまって、
燕も飛んで来て、もう初夏のようでした。

2016 年秋にモントリオールに来て、
続く冬は、初めての経験だったので色々と楽しい気持ちだったのですが、
この冬はどうも日照時間の短さに次第に、鬱々としてきていました。
日本への一時帰国は春を先取りした感じで
とても良いリフレッシュになりました。

今回の帰国は1年ぶりだったのですが、
久しぶりに帰ってみると色々気づくことがあるものです。
一番はやはり食べ物の違いで、
日本のベーコンて、全く脂が無くて、焼くのに油が必要とか、
チーズが種類も量も少なくて、
モントリオールの食生活に慣れてしまうと物足りなさを感じます。
あと、オレンジジュースもこちらの様に酸っぱさや苦さがなくて、ほぼみかんジュースですね...

もう一つ気づいたのはニュース番組の質の低下です。
一番脚色が少ないと思っていた某チャンネルの7時のニュース、
30 分の間に報じたニュースが5つ?6つ?情報量が少ないのです。
なぜかというと、キャスターがニュースを読み、
説明映像や現地中継があり、
その上で一般の人のコメントをいちいち入れるんです。驚きました。
コンパクトに、出来るだけ多くのニュースを読み上げるのがニュース番組、
と思っていたので、この情報量の低下はどうしたことかと。
情報に、"共感"を加えて放送しているのですね...
世界がすごく動いている最中に
日本の無知に拍車がかかるのがとても心配になりました。

そして、春といえばお約束の花粉症の季節、
ということで、ほとんどの人がマスクをして歩いている姿に、
あぁ、日本に帰って来た〜とじわっと思ったのもつかの間、
私も目と鼻が大変なことになって、慌ててマスクを装着しました。

整体でアレルギーそのものを即解決、というわけにはいかないのですが、
鼻づまりを緩めることは可能です。
どういう仕組みかは解明されていませんが、
後頭部の緊張と鼻づまりは関係しているのです。
ですので、後頭部を緩める事で鼻づまりを軽減させることができます。

やり方は簡単で、後頭部に爪を立てて引っ掻き回します。
ちょうど髪の毛をシャンプーするときの様な具合です。
爪で頭蓋骨の硬さを感じながら色々な方向に引っ掻きます。
その上で頭皮を上下左右にしっかり動かして、
頭皮が突っかかり無く緩やかに動くことを確認しましょう。

刺激が苦手な方は、後頭部を繰り返し撫で上げる、
もしくは手を少し温めて、しばらく後頭部に当てておくのでも結構です。
じんわり手の暖かさを感じているうちに次第に鼻も楽になってきます。

モントリオールも段々寒さは和らいできましたね。
天気の良い週末にはまた巨大シャボン玉も復活したいなぁと思います。
さぁ、モントリオールにも早く春が来ます様に!

2018年4月2日月曜日

モントリオールBulletin3,4月号-冬の楽しみ方と、指の緩め方

モントリオールの日系紙、Bulletinの3,4月号に掲載された原稿です。
ケアの仕方がご参考になれば。


  モントリオールって寒いんでしょ?と聞いてくる友人には、"そうだね、冬は平均的にマイナス10数度くらいで、マイナス20度以下になることも結構あるよ"と話します。相手の驚く反応を楽しみつつ、もう一言。"雪が降るのは9月末から5月頭まで。その間冬なんだ"と。ゲッ!と仰け反る友人達の反応がたまりません。
 
でも、油断すると鋭い質問が返ってきたりします。"そんなに長く寒さに閉じ込められてて、何すんの?"と。いやいや、別に閉じ込められたりしてないし。東京みたいにちょっとの雪で都市機能が止まったりしないから。でも、まともに答えるのもつまらないので、"いや、すっごいゲーム文化があるんだよ!"なんて最近は答えてます。

実際のところ、妻の家族や友人達は皆、あらゆるゲームの達人です。誰の家に行っても各種ボードゲームがいくつも積み上げられているし、テーブルサッカーやビリヤードテーブルがあったり、ダーツセットがあるのも自然な光景です。トランプゲームだけでもいったい何種類知ってることか。人が集まるたびそうした輪に加わるので、私も自然に幾つものゲームを覚えてしまいました。

カードゲームやボードゲームは、大抵基本は4 人で遊べる様に出来ていて、追加のセットを買うとさらに複雑さが増したり、6 人まで遊べるようにデザインされています。例えば私の家族が大好きなCitadels というカードゲームでは、プレーヤーは王様や魔術師など中世のキャラクターになって、自分の支配する街を作っていくのですが、追加のカードを加えると選べるキャラクターや複雑さが増して、ゲームがよりエキサイティングになるのです。


こうした駆け引きの必要な頭脳戦だけでなく、ダーツやおはじきの様な、微妙な力加減やコントロールの必要なゲームも彼らは得意です。Pichenotte(ピシュノット)というゲームは、四隅に穴の空いた四角いテーブルの上で、2対2で戦うおはじきゲームなのですが、これまた皆上手!私は弾くのが強すぎたり、とんでもない方向に飛んだり、たった僅かな指先の事なのになかなか難しくて、気づくと指に力を入れすぎて後で指がつりそうになったり散々です。

指といえば、首や肩が痛い人は、その緊張が腕を降りて、指まで硬くなっている事が多いです。PC やスマホの操作で同じ形を長時間保持して、すっかりこわばってしまうということもあります。力を抜けないし、素直に伸びなくなってしまっています。その固さが循環を悪くして、皮膚が相当荒れているケースも見かけます。

それぞれの指先を軽く捻ってみて下さい。楽に捻れる様なら良し、全く動かず、かなり抵抗がある様なら、相当指が緊張しています。

このページの最初の図の様に、指の皮膚をらせん状に撫でてみて下さい。親指は自分の方に、人差し指は向こうに向かって。こうして暫く繰り返し皮膚を撫でているうちに、合谷(ごうこく)と呼ばれるツボのあたりが段々開いてくる事で、 親指と人差し指周りの緊張が緩んでくるのです。合谷が緩むと、肘の内側、脇、胸元や首側面まで繋がる緊張が減ります。

私がこのケアをやっているのを見かけた方は、あぁ、沢山のクライアントのケア後に指のケアをしてるんだな、と思って下さい。決してPichenotte のやりすぎではありません!

2018年3月3日土曜日

モントリオールBulletin2月号-踊ってみる?膝の痛みのケア方法

モントリオールの日系紙、Bulletinの2月号に掲載された原稿です。
ケアの仕方がご参考になれば。



マギル大のフランス語クラス、12月にレベル5が終了し、
DELFのB2相当とされるサーティフケイトを無事修得しました。
インテンシブクラスを5つ立て続けに取ったため、
1年でこなしはしたものの、
一気に詰め込まれた膨大な情報の消化には、まだまだかかりそうです。
それでも、街中で見かけるサイン、聞こえてくる会話の端々が
少しずつ理解出来る様になった事で、
まるで1年前とは違う世界に生きている様に感じられるのが嬉しいです。
最近は英語、フランス語でもblogを書き始めています。

フルタイムの通学がひと段落してほっとしたのもつかの間、
年明けのある日、妻が"これやってみる?男性用もあるよ"と。
差し出されたのは近所のバレエクラスのパンフレット。
近所の、といっても、国からの補助も受け、
近隣の公立校とも提携してプロのダンサーを育てている有名な学校なんです。
妻はその一般向けのクラスに昨年から通っていました。

自分でも不思議な事ですが、じゃぁやってみようかと。
なぜかといえば、NYではバレエで足を痛めた子を多く診ていて、
もう少しバレエそのものの身体の使い方を
実体験したいと常々思っていたからです。
この一年の語学で学んだ、"やれるときになんでもやる"という
マインドも自らを後押しした様な気がします。

始めてみて、その身体の使い方が如何に難しいを漸く理解しました。
娘が習う様子を長年見ていて、
"あぁ自分も出来そう"なんて思っていたのは大間違い!
学生時代は競技ダンスをしていたので、
身体を使うことは得意と思っていたのですが、その使い方が全く違う。
競技ダンスで出来ていたターンも、バレエのターンになると回れない。
そしてもちろん股関節のターンアウトもまだ全然出来ていません。
膝への負担なども分ってきました。

膝が痛い時のケアには前側のケアと、後ろ側のケアがあります。
後ろ側のケアについては、ふくらはぎの中、
特に膝に近いあたりの固さをケアすると良いので、 
昨年5月号や10月号をどうぞご参考に。
今回は前側について書きたいと思います。

膝の前側のお皿周りは、その緊張が太ももやお腹、胸元まで繋がっていて、
一番近いところでは膝上の大腿骨の際に大きな筋膜の張り付きがあり、
これが膝を引っ張って痛みを生んでいます。
ですので、図の赤い線の様な大腿骨の両際を、
青い矢印の様に骨と直角にずらしていくことで、
骨際の固さをとってあげましょう。

筋肉にボリュームがありなかなか指で押したりずらしたりが難しい部位でもあります。
手頃な棒やボール、ビール瓶の腹などで、
赤い線に沿ってマッサージするのでも良いと思います。

新しいことは始めてみるもので、
同世代の友人が同じく始めたという知らせが入ってきたり、
知り合いがダンスシューズを譲ってくれたり、
また生活に変化が出てきました。
何と言ってもピアノの生演奏に合わせて踊ることの楽しさといったら!
ここ暫くは毎週月曜日、ビールですぐ重くなりがちなお腹を
一生懸命引っ込めながら通う事になりそうです!

2018年2月7日水曜日

モントリオールBulletin1月号-おいしいTourtière(トゥルティエール)はどう作るか-肩甲骨の回し方

モントリオールの日系紙、Bulletinの1月号に掲載された原稿です。
ケアの仕方がご参考になれば。



ホリデーシーズンは妻の故郷であるLac Saint-Jean 地方のAlma で過ごしました。
今年はモントリオールも雪が多くて、冬らしい冬だね、と話してますが、
Alma の雪の量と寒さはもちろんこんなもんじゃありません...。
あの大きな湖が凍るんですから...。
家の前に深く積もった雪の中に飛び込んでバタバタもがいて、
まるで雪の中で泳いでるみたいな遊びを家族で楽しんできました。

クリスマスに家族が集まると必ず作るのがTourtière(トゥルティエール)というミートパイです。
モントリオール近辺では豚ひき肉で作る様なのですが、
Lac Sant-Jean 地方の人に言わせると、"それはTourtière じゃない!"そうで、
何が違うかといえば、具材の肉はひき肉ではなくサイコロ状の角切りを使うのです。
牛、豚半々にして、タマネギやポテトも同じく角切り。
鍋にパイ皮を敷いたら肉、タマネギ、ポテトの順で塩胡椒を振りながら計6層に敷き詰めて、
上もパイ生地で閉じた後、中央に穴を開けて水をなみなみと注ぎます。
あとはオーブンで半日以上じっくり加熱。

そして始まるのが、Tourtière のレシピ談義。
誰かがSNS に写真をアップしようものなら、どんなレシピでやってるの?とか、
私のはおばあちゃんの教えてくれたレシピのまま!とか、
今年は鹿肉や鴨肉を入れた、とか、
うちは赤ワインと鴨のブイヨン入れた!
などなど家族にとどまらず友人達まで加わってレシピ談義。
毎年似た様な会話なのですが。
そして、いろいろブイヨンとか入れてみるけど、
そんなことしなくてもシンプルなレシピのままで美味しいんだよね、
という話で落ち着くのです。

私はこのTourtière が大好物で、毎年楽しみで仕方がないもので、
相当がっついて食べてしまうんですよね。
年末から新年にかけて、家族だけでなく
友人宅などでもTourtière が出てくるので、何回食べたことか。
ホリデーシーズンは炭水化物ダイエットも禁酒も不可能です。

さて、そんな食い正月的ホリデー明けの運動不足に何かしようと思っても、
今年は雪が多くてなかなか外に出るのも大変です。
寒さで縮こまっている肩甲骨周りをせめて緩めてあげようかと。
肩甲骨を意識して動かすのはなかなか大変ですが、
両手を上げて空に人差し指で皿回しの様に円を描いてみて下さい。
この画では外回しになってますが内回しでも構いません。
最初は指先が空に円を描いている意識で20 回、
次に、動作は同じなのですが、手首で描いている意識、
肘で描いている意識、肩で描いている意識、という様に段々意識を下げながら20 回ずつ、
最後に肩甲骨で描いている意識で20 回です。

こうして意識を指先から肩甲骨まで下げていくと、
動作は同じなのですが、肩や肩甲骨周りがより動かせる様になります。
最後の肩甲骨で描いているときは結構大変で大汗が出てきます。
新春に万歳しているご機嫌な画で始められてなんだか嬉しい...。
今年が皆さんにとって、元気で楽しい、素晴らしい年になります様に!

以下、写真はTourtièreの様子です。
まず、オーブン用の鍋にパイ生地を敷いて、


肉、タマネギ、ポテトの角切りを重ねていきます。


計6層になってます。


上もパイ生地で覆ったら、中央に穴を開けて水を並々注入


半日かけて焼きあがった様子です。


たまらなく美味しいです...

2017年11月15日水曜日

モントリオールBulletin11月号-季節の変わり目と冷えと耳の話

モントリオールの日系紙、Bulletinの11月号に掲載された原稿です。
ケアの仕方がご参考になれば。


10/14,15の週末に、妻の親族に誘われ、
Lac Saint-Jeanより北にある自然保護区、
Réserve Faunique Ashuapmushuanに行って来ました。目的は鳥の狩猟です。
私はもちろん銃のライセンスなど無いのですが、
一生の間に一度だけ、ライセンス保有者に同行して狩猟する許可、
Permis d’initiation à la chasseというものがあり、
それを取得し鳥撃ちを体験して来ました。

狩は一日中出来るのですが、やはり早朝が良いらしく、早起きして狩に。
調子抜けしたのは、森の中を歩いて狩猟するのではなく、
保護区の中に張り巡らされた車道をひたすら車で走り、
道に飛び出している鳥を見つけては車から降りて近づき、撃つ、という事でした。
自分の気配を消す必要もなければ、散弾銃を使うので射撃の腕前もほぼ必要なし。

なぜそれほど簡単なのかといえば、
対象としている鳥が雷鳥やヤマウズラの類で警戒心が非常に弱く、
静かに近づけば逃げないのです。
そしておそらく消化のため、道の砂利を食べに出てくるので、
車で流していると、あ、あそこにいる、と行った具合に簡単に見つかるのです。
2日間で3人で合計15羽の収穫となりました。
ケベックでは狩猟数の上限は厳しく管理されているそうで、
この地域での鳥の狩猟は1人1日15羽まで。
狩猟後管理小屋に自己申告に行くのですが、
もし上限を守らなかったことが分かった場合は、
裁判なしで全財産没収の憂き目にあうのだとか。

今年はいつまでも暖かなため、
ツンドラの苔がまだ枯れずに生き生きとしており、
そのせいでそれを食べるクマもまだ冬眠せずにうろついていました。
ワイルドブルーベリーも通常9月中頃に終わるものがまだあちこちで見られた程です。

さて、季節はいつまでも暖かなままなのですが、
我々の身体は季節を少し先取りする様に変化していきます。
夏に放熱しやすい様に緩んでいた身体は、
次第に引き締まり、逆に熱を保持しやすい様になります。
その変化がスムーズにいかないと、身体は風邪をひいて熱を出し、
強張りを緩めて変化を促そうとします。
風邪をひいたときはしっかり汗をかいて、その汗は冷やさない様にして下さい。
早く経過し、身体が季節に適応します。

こうした季節の変化の時期は寝具や衣類の調整がタイミング合わず、
冷えが身体に影響することも多いです。
特に肘や膝の冷えは首肩や腰の強張りに繋がりますので、
ただ暫く手を当てているだけで結構です、
手の温かさを感じながら、肘の内側、膝裏を温めてあげて下さい。

耳を緩めることで、頭部、頸部まで緩める方法もあります。
耳は周囲の緊張全てを束ねていて、意外と縮んでいます。
図の青い線の様に、耳の上部を上へ、真ん中を横へ、
下部を下へゆっくりと引き伸ばします。
急に強く引っ張ると逆に硬くなるので、無理には引っ張らず、ゆっくりのんびりと。
少し捻りながら引っ張るのも効果的です。じんわりと耳が暖かくなってきます。
耳たぶを軽く弾いてみると、プルプルと柔らかくなっている事でしょう。
耳の穴の前にある突起、耳珠(じじゅ)も硬く引き締まっていますので、
つまんでゆっくりひねります。同じく軽く弾いてみると硬さの変化が分かります。
柔らかくなった耳のプルプル感を楽しみつつ、身体を季節に合わせて行けます様に。

2017年10月8日日曜日

モントリオールBulletin10月号-腰を据えてフランス語を学ぶ

モントリオールの日系紙、Bulletinの10月号に掲載された原稿です。
ケアの仕方がご参考になれば。


9月になって、またマギル大のフランス語クラスが始まりました。
今度はレベル4で6週間。その後はレベル5を取ると、
12月頭にはクラスが終了し、公式フランス語資格、
B2が無試験で貰えることになります。
もっとも、クラス内では散々試験を受けさせられて、
七転八倒しているのですが。
クラスが始まって、さっそくまた、語彙の足りなさと
先生の会話の速さに目を白黒させています。

各レベルの授業内容はテーマがとても明確に設定されていて、
レベル1では現在形の動詞のみで自己紹介が出来る事と、
日常生活に必要な語彙の習得、
レベル2では過去形が使え、生い立ちや自国文化を説明出来る事、
レベル3ではトピックに従い議論出来る事、
レベル4では新聞等のメディアに親しみ、記事の様な文章が書ける事、
そしてレベル5では芸術的な表現が出来る事といった具合で、
各レベル、相当数の語彙を浴びせられながら、
テーマに沿ってまるでブロックを積み上げていく様に、
複雑なフランス語文法を習得していける様になっています。

語学をテーマに沿って学ぶ、というのは、
日本の学校教育で英語をかじっただけの私からするととても興味深く、
各レベル終わる毎に社会生活の中で表現出来る事が
確実に増えていくのが感動的です。
マギル大が、語学はあくまで実生活で活用するもの、
とはっきり捉えていることがよく分かります。

新しい期を迎えたこの時期は、
皆さん立ったり座ったり大忙しの様子だと思います。
そんな時に腰の痛みなく、"腰を据えて"物事に取り組める様に、
腰の緩め方について書きたいと思います。
いつもの様に、痛みなどの症状があるところと
ケアすべきところは違う、という話なのですが、
腰の場合、下腹部の緊張が足に降りて足の各所を固くし、
その硬さが逆に腰を引っ張り返す、といった仕組みになっています。
ですので、足を緩める事が腰を緩めることに繋がります。

4月号では足の指先を緩める方法を書きましたので参考にして下さい。
足腰全体を緩めるのに効果的です。
今回はそれに加えてふくらはぎの緩め方です。
ケアの仕方は、図の赤い矢印の様にふくらはぎ部分を下から上に爪で刺激します。
手の人差し指から小指までの指先を揃えて、
4つの爪が一枚の刃になる様にするとやりやすいでしょう。
ふくらはぎの膨らみを乗り越えていく様に下から上へ。
ふくらはぎの内側も外側も満遍なく刺激して、
最後にふくらはぎ全体を大きく横方向に動かします。
引き締まったふくらはぎがふわっとした感じになったら十分です。
同時に腰の緊張も減っているのです。
図のオレンジの線の様に、膝下を細かく刺激すると、
膝の中の痛みにも有効です。
皆さんの新しい期が多くの夢や希望とともに始まります様に。

2017年10月1日日曜日

モントリオールBulletin9月号-全てのGagnonはTourouvreに通ず

モントリオールの日系紙、Bulletinの9月号に掲載された原稿です。
少し時期は違うのですが、ケアの仕方がご参考になれば。


日本で2番目に多い苗字って何でしょう?
2017年4月の政府統計によると、どうやらそれは"鈴木さん"なんですね。
1位は佐藤さん。歌で流行ったよくある苗字斎藤さんは19位…
ケベック州では、2016年の統計によると、
1位はTremblay、そして2位が妻の苗字のGagnonなんです。
妻の苗字は8位のLavoieと組み合わせたものになっているので、
日本なら中村鈴木みたいな感じです。

そして、驚くべきは、ケベックの全てのGagnonは
1640年にフランスから移民して来た3兄弟の子孫という事が分かっていて、
フランスはノルマンディ地方のTourouvreにその家が今でも残っている、という事なんです。
ケベックの植民にはカトリック系教会が深く関わっていた為、
移民達の名簿は教会の記録で親子関係からフランスの出身地まで、
基本的には皆分かるのだそうです。知ってびっくりケベック植民の歴史。

7月にロワール流域とノルマンディーを中心にフランス旅行したのですが、
その経路にたまたまTourouvreがあったので、行ってみることに。
La Gagnonnièreという村外れに本当にその家が立ってました。
現在もお住いの方がいて、しかしその方はGagnonの子孫ではなく、
というのはフランスではGagnonという名前は絶えてしまっているからなんです。
17世紀から立つ家を目の前にして、歴史のあまりのリアリティに、
タイムスリップでもしたかの様にめまいする思いでした。

めまいといえば、頭痛や耳鳴りなどを伴うことがあり、
もちろん正しくお医者様に診て頂く事が大切です。
ここでは症状緩和の一助として、側頭部の緊張を緩める方法について書きたいと思います。
目の周りからこめかみ周辺の緊張は、食い縛りや片噛みによる顎の緊張や、
咀嚼不足で塊を飲み込む際の喉の緊張が側頭部に上がり、
硬くなった側頭部が目尻を引っ張る、という仕組みになっています。

緩めるには側頭部の硬さを取ります。ひとつは図に赤丸で示した、
耳の付け根の上端にある骨の出っ張り周辺を円を描く様にマッサージすること。
もう一つは、赤い線の様に頭皮を爪で引っ掻いて、
それと直角の青い矢印方向に頭皮をずらして緩めることです。
爪の力は頭蓋骨に少し届く程度にひっかきます。
撫でて緩める方法では、こめかみに掌を当てて、上に向かって繰り返し撫で上げます。

緩んだかどうかは頭皮の動き具合で判断します。
頭皮を色々な方向に動かしてみて、自由に緩やかに動く様、
上記のケアを行ってみて下さい。
この、頭皮に爪で線を引いて直角にずらす方法は側頭部だけでなく
後頭部や頭頂部でも同様に行えます。
頭皮の動きの悪いところを探して緩めると大抵の頭痛は改善します。

モントリオールBulletin7,8月号-空にシャボンを浮かべる話と、肩甲骨を下げる話

モントリオールの日系紙、Bulletinの7、8月号に掲載された原稿です。
少し時期は違うのですが、ケアの仕方がご参考になれば。


マギル大のフランス語、レベル3無事終了!
小さいながらも達成感でこの1週間は腑抜けになってました...
ようやくノソノソと動き始めて、まず手をつけたのはお裁縫。
何かと言えば巨大シャボン玉の道具作りなんです。
暖かくなって、芝生も青空も良い感じで、もう毎週末うずうずしてました。
フランス語が一段落して、漸く。

巨大シャボン玉は、太めの木綿糸を結びあわせてループにし、
台所洗剤にスターチで粘りを出した液体を作ればすぐ遊べる、とても手軽なものです。
でもその幻想的な光景は大人も子供も大喜びで、
大震災後の東北でも人々の笑顔を取り戻すのに一役買いましたし、
世界中の同好の士との交流に広がったりしています。

今回お裁縫をした訳は、普段使っている大きなシャボン玉用ではなく、
何十個もの小玉が次々飛び出す、ちょっと特別な紐を作りたかったからでした。
何メートルもの大きなシャボン玉が空に浮かぶのも幻想的なのですが、
無数の玉が乱舞するのもこれまた凄いんです。
細工も整い、近くの公園で無事披露。ちびっ子達大喜び。
こちらも夢中になってあっという間の数時間。気づけば腕肩軽い筋肉痛です。
液体をたっぷり含んだ長い紐を保持するには釣竿を使うのですが、
これが結構な重さなものですから。

あらゆる手や腕を使う動作に関わることなのですが、
こんな風に重いものを持ち上げようとしたり、手や腕で力を使おうとする時、
我々の肩は無意識に内に窄まり、持ち上がってしまいます。
すると、持ち上げる物の重さだけでなく、
腕自体の重さを支える為にも腕の筋肉が働かなければならず、
結果、腕の筋肉を使いすぎて、二の腕が痛んだり、肩甲骨周りが痛んだりします。
腕手の緊張こそが首肩の緊張の原因なので、肩こりや頭痛にも繋ります。

この無意識の構え、力みに気づきましょう、
それが各所の痛みや不調の原因であることが多いです、
というのが今回の私の話なのですが、
厄介なのはこの無意識の反応が、物を持つ様な動作の時だけでなく、
精神的なストレスが生じた瞬間、何か考え事をした時ですら起こってしまう事なんです。
常々無意識に身体がそうして力んでいるのに気づき、
意図的に解放してやりたいのです。

その為には上がった肩甲骨を下げてやる事なのですが、
肩甲骨を動かすのは初めは分かりにくいので、
とにかくよく深呼吸をしつつ、肩を後ろ回しによく回し、
最後に肩を後ろの方、下の方に落とす、というのを時々やってみて下さい。
また、特に重いものを持つ様なときは、しっかり肩を落としてから動作を始めましょう。

肩甲骨がしっかりと低い位置にあると、
肩甲骨周りの筋肉が背中の筋肉の強い助けを得られるため、
腕を動かすのにあまり腕の筋肉を使わなくて済む様になります。
妻の親族は皆カップを持つ手が震えてしまうのに困っていたのですが、
原因が肩を持ち上げる癖による三角筋の疲労だったので、
肩を下げる手の使い方を教えたら皆治ってしまいました。

危うくシャボン玉の話だけで終わるところでしたが、
なんとか身体の話も出来ました...
シャボン玉は今後Parc Jeanne-Manceで時々やります。
見てみたい方はご連絡頂ければ日時をお知らせします。

モントリオールBulletin6月号-春が一気にやって来た!

モントリオールの日系紙、Bulletinの6月号に掲載された原稿です。
少し時期は違うのですが、ケアの仕方がご参考になれば。


モントリオールの春は本当に一気にやって来るんですね!
五月初旬。月曜日にたんぽぽがちらほら咲いてるな、なんて思っていたら、
水曜日にはもう一面黄色に咲き乱れていて驚きました。
木々の芽吹きもものすごい速さで、
街の色合いが数日のうちに緑に変わったのにもびっくりです。
日本でも桜が一気に咲く様子は見事ですが、
春の季節は梅、モクレン、桜、ツツジと次第々々に移ろっていく様に感じていたので、
こちらで全ての植物が一斉に芽吹き花咲く速さに驚きました。

大学からロワヤル山前を通って帰る道すがら、
たんぽぽといえば、英語でDandelionだったな、なんて思い出した途端、
ん?もしかしてそれってフランス語でdent de lion(ライオンの歯)なのか?
っと思って調べたら本当にそうで、モニュメント前で、おぉ!っと叫んでしまいました。
そんなの今更知ったの?と思われるかもしれませんが、
フランス語クラス、Level3では語彙も増え、
こうした連想が出来るようになったおかげで、
これまで外国語名として意味を知らずに覚えていた単語が
« 意味ある »言葉に変わっていくのが日々新鮮、感動しっぱなしなんです。
ちなみにたんぽぽは最近はpissenlitと呼ばれるそうで、
由来はpisse en lit(ベッドでおしっこ)、葉の煎じに利尿作用があるからだそうです。
日本名みたいな可愛い名前にしてあげたいところです。

さて、前回は足指を緩めて足腰を楽にする話でしたが、
足指じゃんけん、楽に出来る様になったでしょうか?
芝生が生え揃って来て裸足で歩くのも気持ちよさそうです。
思い切り伸びをして深呼吸もしたくなって来ます。
今回は呼吸を楽にするポイントについて書きたいと思います。

冬の間、寒さに身を縮め、かつ重いコートに耐えて来た姿勢というのはつまり、
首肩が縮こまり、胸がすぼまった姿勢です。
どうにもこういう姿をしていると気持ちまで沈んで来て"胸が塞ぐ"想いでしたが、
習慣化した無意識の緊張で、文字通り、胸骨周りの動きが悪くなり、
呼吸の動きを塞いでしまっているのです。

その強張りを緩めてやる中心は膻中(だんちゅう)にあります。
両乳首の真ん中、胸骨が僅かに窪んで平らなところです。
この部分を図の赤い線の様に縦に爪で少し刺激して、
青い矢印の様に左右にずらして緩めます。
撫でる方法で緩める場合は、胸骨上を膻中から上に撫で上げていきます。
ほっとすることを"胸をなでおろす"なんて、からだ言葉では言いますが、
撫でて身体を緩める時には身体の内側や前面は上向きに撫でると緩みやすいのです。

膻中まわりの緊張が緩むと、"胸のつかえがとれ"て、
胸の前方向の動きが良くなるので、息が大きく吸い込める様になります。
脇を通して胸と繋がる肩甲骨周りの緊張も緩むので、肩周りの動きも楽になります。
溢れる緑と、眩い日差しの中で気持ちよく身体を広げられる事でしょう。

"胸踊る"この季節、植物たちと同じ様に、思い切り伸びやかに季節を楽しみましょう!

モントリオールBulletin5月号-一歩先行く話

モントリオールの日系紙、Bulletinの5月号に掲載された原稿です。
少し時期は違うのですが、ケアの仕方がご参考になれば。


マギル大のフランス語クラス、レベル1では習うのが現在形のみだったので、
"今を生きる男"とか粋がっていたのですが、
レベル2では漸く過去形の表現を習って、"ちょっと過去のある男"に。
でも先日は比較表現も習ったので、"違いの分かる男"にもなんとかなれそうです。

レベル2では語彙も大量投入されて、かつOn le mangeの様な冠詞の使い方など、
文法の複雑度も一気に上がって脳内は混乱の極みです。
前回記事では、消化に大切なのは咀嚼とともに唾液だ!って話を書きましたが、
"語学"を"消化"するための"唾液"って何でしょうね?睡眠...かな...

冗談はさておき、フランス語は英語と比較して、へぇ、と思うことも多くて楽しいです。
amiの反対としてennemiがあるんだな、とか、
péreがあるからpaternelという単語に繋がるんだな、とか。
英語のfriendやfatherでは、それぞれenemyにもpaternalにも関連性は気付けない。
フランス語の中には語彙の語源が多く残っている様に感じられて楽しいんです。

さて、未来形も習ったので、今回は季節の"一歩先行く"話が出来ればと思います。
これを書いている4月上旬はようやく気温もプラスになって雪も溶けて来ましたし、
自由に歩くため、足先の固さを取って、足全体を緩めることにしましょう。

まずは固さの確認ですが、足指じゃんけんが出来る程度に足指が自由でしょうか?
足指が曲がって素直に伸びないのは、固くなっているサインです。
もう1つは指を少し捻ってみて、素直に捻れるかどうか。
やけに抵抗がある様ならやはり固さがあります。

緩め方は、図の緑の線の様な、指の斜め後ろのラインを、
赤い線の様にチョンチョンチョン、と骨際を爪で少し刺激する事です。
指が硬くなっていると痛みがある場合がありますが、
加減しながらやっていると段々足指が伸びて、捻っても抵抗が減って来ます。
緩んでしまえばもう刺激しても痛みは無くなります。
マッサージの様に揉む方法とはちょっと違い、骨側を少し刺激するだけなんです。
見やすさのために線は1本だけ描きましたが、
全ての指の両側を、固さを確認しながら緩めてみて下さい。
必ず靴下など衣類の上からお願いします。

最近は一つの筋肉よりも、複数の骨や筋肉を横断して繋がる筋膜が注目されていて、
一部の筋膜の癒着や拘縮がかなり遠いところまで引っ張っていることが分かって来ました。
詳細な仕組みまでは分かっていないので、
ぜひ私もそれを研究したいと思って研究室探しをしているところですが、
例えば腰の痛い方の施術の際は、こうして指先を緩めることで足を緩め、
腰を触らずに腰まで緩めるという方法を使います。
その位、足指の強張りが足全体と、腰まで引っ張っているんです。
足指を丁寧に触れる事は普段なかなか無いと思いますが、ぜひやってみて下さい。
足先の冷え解消になりますし、痛みで走れなかったランナーが、
走れる様になったケースも複数経験しています。

 そういえばフランス語クラスでは、命令形も習ったのでした!Allons-y (出かけようよ) !

モントリオールBulletin4月号-日本より…おいしい!

モントリオールの日系紙、Bulletinの4月号に掲載された原稿です。
少し時期は違うのですが、ケアの仕方がご参考になれば。

「なんて食べ物の美味しいところに来たんだろう!」
それが私がモントリオールに来た最初の印象でした。
アルマ出身の妻と結婚することになり、それなら住んでみようか、
とやって来たのが昨年9月。実はカナダ自体人生で初めてだったんです。
幸いなことに妻は兄弟や親族が多く、何十人もの家族に暖かく迎えられ、
素敵なお家や別荘、その周りの自然の豊かさなど、
どれも目を白黒させる経験に満ちた半年なのですが、
それにしても…とにかく食べ物が美味しい!

普通のスーパーで売られている食材ですら皆相当美味しいんです。
肉類はどれもしっかり旨みがあり、野菜もそれぞれしっかりその野菜の味がしています。
こちらで初めて料理をした時、鶏肉と野菜をちょっと一緒に煮ただけの適当料理のつもりが、
出来上がりのあまりの美味しさに仰天しました。

NYに3年ほど住んだことがあるのですが、いくらオーガニックのお店で食材を買っても
肉に旨味がなくスカスカで野菜も香りは僅かでした。
そして美味しいものなら日本、と思いますが、こちらの野菜を経験してみると、
日本で一般に売られている野菜はどれもその野菜独特の匂いや味を相当無くしてしまっていて、
なんとなく甘いだけのものになっていることに気づきます。
酸味のないトマト、苦味のないピーマン、人参臭のない人参、アクのないほうれん草…
生で食べるには良いのでしょうけど、こうして煮込んだ時は、
やはりそれぞれの野菜の野菜臭やエグみがないと深みが出ないのだと思いました。

そんなわけでよだれの止まらない毎日なのですが、
よだれと言えば、最近日本の整体法の中で「早食いに気をつけよう」と説くものがあります。
よく噛まずに塊をぐいぐい飲み込んでいると、
唾液による酵素分解が十分でない食べ物が腸内でガスの発生を呼び、
お腹が張る、ぽっこりお腹になる、それが腰を内側から引っ張って腰痛になったり、
全身の緊張の原因になっているという見方です。

だから咀嚼が大事、というわけですが、噛むだけでなく「唾液としっかり混ぜること」が要です。
おへその下を少し押してみて、圧や重さ、痛みのある方は、しばらく早食いを気をつけてみて下さい。
とにかく塊は飲み込まない事だけはルールです。
一口あたり30回なんて言われますが、数えるのは飽きるし続かないので、
咀嚼し、舌も上下左右にしっかり使うことで、
口の中に唾液の瑞々しさが広がるその感じを改めて楽しんでみて下さい。
口の中ってこんなに気持ちのいいものなのかと再発見があるはずです。
味覚も豊かになります。
一週間も経たないうちに、気づくとお腹がほにゃほにゃと柔らかくなっている事でしょう。

何を食べたら良い、食べない方が良い、という話より、
食べ方を落ち着いたものに変えてみようよ、というこの考え方を私は気に入っています。
書いていてお腹がすいてきちゃいました。
さぁ、ケベックの美味しいもの、今日は何を食べようかなぁ!

画像用説明:
 唾液が出にくい方は左右下顎の骨の内側を緑の線の様に親指で押していってみて下さい。
口の中に唾液が出て来ます。