2017年10月1日日曜日

モントリオールBulletin5月号-一歩先行く話

モントリオールの日系紙、Bulletinの5月号に掲載された原稿です。
少し時期は違うのですが、ケアの仕方がご参考になれば。


マギル大のフランス語クラス、レベル1では習うのが現在形のみだったので、
"今を生きる男"とか粋がっていたのですが、
レベル2では漸く過去形の表現を習って、"ちょっと過去のある男"に。
でも先日は比較表現も習ったので、"違いの分かる男"にもなんとかなれそうです。

レベル2では語彙も大量投入されて、かつOn le mangeの様な冠詞の使い方など、
文法の複雑度も一気に上がって脳内は混乱の極みです。
前回記事では、消化に大切なのは咀嚼とともに唾液だ!って話を書きましたが、
"語学"を"消化"するための"唾液"って何でしょうね?睡眠...かな...

冗談はさておき、フランス語は英語と比較して、へぇ、と思うことも多くて楽しいです。
amiの反対としてennemiがあるんだな、とか、
péreがあるからpaternelという単語に繋がるんだな、とか。
英語のfriendやfatherでは、それぞれenemyにもpaternalにも関連性は気付けない。
フランス語の中には語彙の語源が多く残っている様に感じられて楽しいんです。

さて、未来形も習ったので、今回は季節の"一歩先行く"話が出来ればと思います。
これを書いている4月上旬はようやく気温もプラスになって雪も溶けて来ましたし、
自由に歩くため、足先の固さを取って、足全体を緩めることにしましょう。

まずは固さの確認ですが、足指じゃんけんが出来る程度に足指が自由でしょうか?
足指が曲がって素直に伸びないのは、固くなっているサインです。
もう1つは指を少し捻ってみて、素直に捻れるかどうか。
やけに抵抗がある様ならやはり固さがあります。

緩め方は、図の緑の線の様な、指の斜め後ろのラインを、
赤い線の様にチョンチョンチョン、と骨際を爪で少し刺激する事です。
指が硬くなっていると痛みがある場合がありますが、
加減しながらやっていると段々足指が伸びて、捻っても抵抗が減って来ます。
緩んでしまえばもう刺激しても痛みは無くなります。
マッサージの様に揉む方法とはちょっと違い、骨側を少し刺激するだけなんです。
見やすさのために線は1本だけ描きましたが、
全ての指の両側を、固さを確認しながら緩めてみて下さい。
必ず靴下など衣類の上からお願いします。

最近は一つの筋肉よりも、複数の骨や筋肉を横断して繋がる筋膜が注目されていて、
一部の筋膜の癒着や拘縮がかなり遠いところまで引っ張っていることが分かって来ました。
詳細な仕組みまでは分かっていないので、
ぜひ私もそれを研究したいと思って研究室探しをしているところですが、
例えば腰の痛い方の施術の際は、こうして指先を緩めることで足を緩め、
腰を触らずに腰まで緩めるという方法を使います。
その位、足指の強張りが足全体と、腰まで引っ張っているんです。
足指を丁寧に触れる事は普段なかなか無いと思いますが、ぜひやってみて下さい。
足先の冷え解消になりますし、痛みで走れなかったランナーが、
走れる様になったケースも複数経験しています。

 そういえばフランス語クラスでは、命令形も習ったのでした!Allons-y (出かけようよ) !

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