2016年11月24日木曜日

サンタクロースっているんですか?

街のショーウィンドウが素敵なこの季節。
毎年Macy’sのウィンドウには有名なお話が飾られます。
毎年デザインは変わるのですね。

お話は1897年にバージニアという女の子がデイリーサンという新聞社に

“友達がサンタクロースなんていない、というけど、本当にいるんでしょうか?”

と手紙を出したことから始まります。デイリーサンは社説でそれに答えたのでした。

目に見えない世界を大切にする心、思い出すきっかけになれば。

以下拙い私の訳です。
バージニア・オハンロンはクリスマスの全てが好きでした。
今年なんて、彼女は自分だけのサンタクロースの本を作ろうとするくらい。

"それなに?"といつだって知りたがりの友達、オリエが聞きました。
"世界中の子供達へのおもちゃの袋よ。"

バージニアの友達たちもサンタが好きでした。
"去年はサンタは電車セットをくれたんだ!"
"サンタはお人形のお家をくれたわ!"
"僕は野球グローブ。"

"サンタクロースはいるんだわ"とバージニアは思いました。
"私がそれを証明しなくっちゃ。"
図書館には沢山の答えがありました。
イギリスではファーザークリスマス、と呼ばれ、
オランダではシンタークラース、と呼ばれ、
イタリアではバボナターレと呼ばれていました。
"でもどれもサンタが本物にいるって書いてないわ"

だけどシャーロットはちょっと違う見方でした。
"あんたまだサンタクロースなんて信じてるの?"と彼女は鼻で笑いました。
"まったく!一晩で世界中を回れる人なんているわけないじゃない!"

“THE SUNに書かれていることは、正に事実です”
"サンタがいるかどうか?"の真実についてバージニアが
編集者に質問の手紙をしたのは、正にその言葉を見た時でした。
そして彼女は返事を待って待って…待ちました。

トップニュース!
"いますとも、バージニア!サンタクロースはいます.."
そして誰もがそれを読むことになるのでした。
バージニアから編集者への手紙と、Mr.チャーチの有名な答えを。

その日、市内全体が喜びと暖かさの新しい感覚に包まれました。
そして誰よりもバージニアは幸せでした。

"メリークリスマス"と通りすがりのおじいさんが叫びました。
ばら色のほほの、雪のような白ひげで、瞳はきらめいていました。

それはもしかして?そうです、バージニア…

2016年11月23日水曜日

あたりまえ、を超えていく書の世界


満面の笑みで迎えて下さった太山さんが
まず最初に出したお題は、"自分の名前を書くこと"でした。
それがわずか1時間でどう変わるのか。
思えばその掴みから太山さんの魔法の授業は始まっていたのでした。

子供の頃から、自分の文字は汚いもんだ、と諦めたままでしたが、
なぜか最近文字が書きたいなんて想いが募ったあまり、
NYの田中太山さんの門を叩くことに。

"じゃ、次はすっごく太く書いてみてください。
その後にはすっごく細く書いてみましょう。"

筆使いなど観察して指摘されるのかと思いきや、
太山さんは向こう向いてうろうろ。
まだ頭の中はハテナのままとにかく書き終えると、
太山さんの魔法は始まりました。

力強いかっこいい文字は太く、線間の余白を無くす。
可憐で美しい文字は細く、線間の余白を大きくとる。
全ては白黒のバランスなのだから、その比率に注目する。

とめやはらいなど習字の基礎など気にしない。
書き順も気にしない。
そして…"文字"と…思わない!

次々と繰り出される指導の内容はもう、
習字について染み付いた既成概念を
いいように破壊していってくれました。
筆使いの基礎や練習法を習って、教本とか教えられて、
帰りに紀伊国屋あたりで買って帰ることになるだろう、
なんて愚かな期待ははるか過去に飛び去る感じ。

要するに文字ではなく、
空間にコントラストバランスの良い絵を描いているのだと。
日本人にとって綺麗な文字は我々には意味が無い。
なぜなら我々は漢字の読めない海外の人達相手に勝負しているからです。

目を開いてもらいました。
これなら今日からでも書き始められます。
少なくとも自分で色々調整を始めてみることが出来る。

"私が教えることは、通ってもらう必要がないんです。
一度で教え切っちゃうんで、後は自分でやって貰えばいい。"
"書を普段の生活のわぉ!のために今すぐ使いたい。
それが目的で、何年も練習して人生終わらすんじゃ意味がないんです。"

次々とビビッと来る言葉が発せられました。
さすが、世界で活躍する人は凄いです。
すっごいヒントを得て、私もまた頑張ります。

2016年11月18日金曜日

有名な人達と近い町




もう1週間も前の話なのですが、
詩人で歌手のリチャード・コーエン氏が亡くなりました。
私はハレルヤのカバー曲を聞いたことがあるな、
くらいの知識しか無かったのですが、
ボブ・ディランが尊敬してやまなかった、とか、
禅の僧侶になってて、日本に来た時に
"日本の禅は死んだ"みたいなこと言ったりとか、
今更知る事が多いです。
どんな歌詞を書いていたのもこうした記事でようやく知る始末。
でも有名人では珍しく、私生活についてはあまり知られていなかった方なのですね。

彼の自宅は我家に近く、妻と追悼に行って来ました。
私にとっては人生で初めて、
有名な人が普段の生活のそばにある不思議な感覚。

モントリオールは町の規模が比較的小さいので、
有名な歌手やテレビで活躍する人達が
普通に近所で同じ様に生活していて、
街を歩いていると妻は
"今すれ違った人はこういう番組で有名な誰々だ"
みたいな話をよくします。

ミーハーに喜ぶわけではないのですが、
身近であることが何か嬉しいのです。

2016年11月17日木曜日

大統領選の傷跡



お昼は美人料理家Tamaちゃん(ほめとこ)と
ユニオンスクエアのファマーズマーケットで
腕立て伏せしたあと、近隣で買い物を。
クイーンズでの生活の際にいくつか食器を買った
Fish's Eddy、立ち寄ってみると、
ここにも大統領選の傷跡?が。

候補者の似顔絵食器なんかを山ほど売ってたんだけど、
ヒラリーの方はメッセージボードになってて、
ドナルドの方は投げ売って…
売り上げの一部は寄付だって…
NYだなぁ。

2016年11月12日土曜日

紅葉もボチボチ終わり…



Colors on the trees almost end.
I want to know the name of each tree next year.
Because the timing they turn color is different each other.

紅葉もボチボチ終わり。
来年はそれぞれの木の名前が判るようになりたい。
少しずつ時期が違うんですよね。

2016年11月8日火曜日

気が上がってしまうということ


引き続き経絡を学びを続けてます。
経絡や気の流れについて、いまどきはかなり丁寧な
説明をネットでも見つけることが出来るのですが、
検察しているうちにひっかかってきたのが、
サリン事件を起こした某宗教団体。

結構気や瞑想について細かな説明が書かれてたりして、
あぁ、こんなところにすごいトラップが大きな口を
開けてるんだなと。
そういえばあの団体はヨガや解脱を
盛んにネタにしていたのですよね。

少し知識がついた今なら言葉に出来るんですが、
あの団体はヨガの修行に失敗した指導者が、
気が上がった挙句、自惚れが高まってグル化して、
それが引き寄せる集団がカルト化してエスカレートした、

ということなんだなと。

禅でもヨガでも気功でも起こりますが、
気を下ろしていかないといけないところ、
気が頭に上がっていってしまうと自惚れが始まります。
見聞き出来ないはずのものが出来たりして、
俺ってスゲー!が始まるんです。
禅病と言われる症状です。
瞬間に魔に取り込まれるので入魔と言います

そうなるとスゲー俺様の言う事を聞け、
が始まって周りに自分への依存関係を強いる様になります。
それがグル化する、という事で、
各業界のまともな修行者から最も忌み嫌われる事です。

もう一つはラブだピースだ宇宙だと、
かなり自我を失ってるケースもありますね。
マンハッタンのユニオンスクエアで冬でも裸で踊ってる様な人。
あれはクスリも入ってるんでしょうけど。

だから、禅もヨガも気功も諸刃の剣だし、
無条件に健康的で美的で宇宙と大地に調和とかではないです。
正しく導いてくれる師の存在は大切。
我流で宇宙人の声が聞こえたとか最も危険です。
その道に進んじゃいけません。
正しいはずの師の言動にも自惚れの兆候がみられたら
距離を置く事です。
囲い込みや依存を求めてきたら、全力で関係を断ちましょう。
正しい師は厳しく"ここからは自分でやれ"と突き放してくれます。

なんだか気の上がった典型みたいなニュースをいくつも見てしまったもので。
お前こそ自尊心の塊だろ!と言われれば、
はい、それまでなのですが…orz

※写真は魔のイメージ。
魔も自分を成長させてくれる存在でもあるのですが。

2016年11月1日火曜日

なんという味付けぐあい...








むむぅ、と感心してしまいました。
その名は仰々しくも「Buddha Board」です。
箱を開けると、"Enlighten Yourself(自己啓発せよ)"なんて書いてあって、
座禅した風な人影がほわんと浮かんでます。

で、取り出したるは...水で練習出来るお習字セット、ってやつです。
これ、日本では呉竹などから500円もしないで売っているのですが、
そこはそれ、瞬間に生きる禅の知恵だとか、あなたの創造性が発揮されるとか、
消えていくからマインドをピュアに出来るなんて書かれていると...
カナダドルで$40(3000円ちょっと)という価格になるわけです。

なんという味付けぐあい。

ヒッピー全盛の頃に流行った禅は、Googleが社員の福利厚生に取り入れるなど、
息の長い流行となっていますね。
禅指圧という言葉も米国に指圧を普及させる際に生み出された言葉なんです。

日本産のものの海外への展開は、こうでなくちゃダメなんだよなぁ、と
感心しきりなのでありました。

2016年10月31日月曜日

持たざる生活-カーシェアリング





モントリオールでは車を持つのをやめました。
日本でも既に随分広まっているカーシェアリングが便利そうだったので。
もっと遠出が増えれば買うかもしれませんが...

Car2Goというサービスで、初期登録費$5、
利用料金は1分当たり$0.41、1時間$10、1日は$60です。(税別)
ちょっとした距離を2人で乗るならバスより安い。

住宅エリヤは道のあちこちに停まってるし、路駐禁止な商業エリアでは
所々有料駐車場の一部を間借りして車が用意されてます。
予約や利用開始はもちろんすべてアプリで。

Smartって結構荷物入るんですね。
機内持ち込み用スーツケース2つ分くらいは行けます。
長尺のIKEAの家具なんかは難しいけど、Costcoの食品なら十分。

外国人ドライバーは安全運転の運転記録証明が必要になります。
各自治体の運転免許センターでは英語版を発行してくれます。

NYにもCar2Goがあった!と喜んだら、Queens/Long Island Cityだけだった...
やっぱり基準は各町の路上駐車が出来るエリアなんですね。

2016年10月30日日曜日

そんな風に運ぶとは!








空の広い街、というタイトルでも書いたのですが、
モントリオールの一般的な家は3階建てで階段しかありません。
螺旋だったり、結構な急階段が多くて、引っ越しはどうするんだろう?
と思ってたのですが。

えぇ、そのまんま、人が手で運び上げるわけですね。
IKEAやSEARSで家具やら家電を注文して配送依頼したのですが、
配送のお兄さんたちは慣れた様子でいとも軽々と。

IKEAのベッドマットレスって、そんな風にぐるぐる巻き真空パックで!
あんなでかい箱が階段をターンしてくる!
みたいな変な興奮をしつつ、無事搬入はされたのでした。
上から見てると担いでいる人が隠れるほどの箱なので、
箱だけが上ってくるかの様な不思議な光景。

さすがに直径180cmのダイニングテーブルは重さと手掛かりのなさに苦労してましたが。
(階段を上る前に箱を開けてしまって大失敗だった様子)

モントリオールではIKEAは配送に$100かかりますが、
まとめて配送してくれるし、大きなものは自分で持って帰らない方がいいです...

2016年10月29日土曜日

カナダ巡回映画祭




昨夜は日本映画祭へ。日本総領事館などが共催するイベントで、
33回目になるそうです。参加無料。

上映前にはミニレセプションがあり、
豚の味噌焼きや煮物のおつまみと日本酒が振る舞われました。
"この日本酒はどこかで買えるんですか?"と聞くと、
やっぱりイベントのためだけのPrivate Importだと...残念。
モントリオールでは州政府専売のSAQでしかお酒は買えないのです。

上映作品は「武士の献立」。
“殺陣なし”時代劇と言われるほのぼの作品ですね。
小さめのシアターでしたが、本当に一席も空きがないほどの大盛況。
映画も可愛らしい内容なのですが、客席側の笑うツボがかなりシンプルなところで、
あぁ、穏やかな国民性なんだなぁとほっこりしました。

モントリオールに来て1月、初めてのソーシャルアクティビティというか。
早速知り合いも出来たりして、モントリオールでの活動スタートな感じです。

2016年10月23日日曜日

空のひろ~い街









モントリオールの街を歩いていてすぐに気づくのは、空が広いという事です。
それは、高い建物がないからなんですね。

典型的な街並みはどこも3階建てが通り沿いにずっと続く姿です。
表通りは写真の様な階段の入り口。各階が別々に貸し出されています。
玄関のある表通りに対して、建物の裏口側には裏通りがあって、
裏口側には車庫があったり、庭やテラスがあったりします。
どのアパートも玄関前の植え込みやベランダを緑や花で綺麗にしていて。
そして街路樹はどれもその3階建てを超える豊かさで、目を楽しませてくれます。
ちょっとした近所の散歩が、本当に心を晴々とさせてくれるんです。

もちろんダウンタウンには高層ビルもあるのですが、
ロワヤル山(233m)を超える建物をたててはいけないという決まりがあり、
特に山周辺の地域は高さも建蔽率も厳しく規制されている様です。

おかげで視界の広いこと!
空が広く見えると、なぜだか大地の上にしっかり生きている気がするんですよね。
空気も胸いっぱい吸える気がします。

2016年10月15日土曜日

味わいと香りと口の中で飛び跳ねまくってもう...




ふつーに近くのスーパーで買ってきた食材たちなのですけど。
鳥の骨つきもも肉を野菜と生姜、塩コショウで煮ただけ。
それとアンディーブをベーコンとチーズとクリーム少し入れてただオーブン焼きにしたとか。
味わいと香りと口の中で飛び跳ねまくってもう口の中幸せだし、美味しさで脳みそはじけそう。

違いはやっぱり素材の持ってる味なんですね。
鳥もベーコンもチーズもしっかり旨味があります。
そして野菜たちはそれぞれの野菜くささとも言える香りと、やっぱり独特の味がする。

日本で食べていた野菜は優しかったけど、こういうニンジンらしい匂いとか、
ズッキーニらしい匂いといったものは感じませんでした。
むしろそういう匂いを減らす努力をしているみたいですよね。

朝飲む珈琲まで、入れる牛乳が美味しいので
すごい味わいになっちゃうんです。
えぇ、牛乳が日本人には悪いとか言って飲まなかったの、あっさり撤回します。
なんてったってカナダは酪農王国ですから。
ここで牛乳や乳製品楽しまなかったら意味ないでしょう!


2016年10月12日水曜日

この繋がるまでの心細さったらどうしたものでしょう!ネット事情など





この繋がるまでの心細さったらどうしたものでしょう!
ネットはもはや家電三種の神器と同格ですね...
携帯テザリングの2週間の心もとなさよ...

モントリオールでもBellなどの大手通信会社は解約時の悪名高く、
(例えば昔ながらの電話会社は解約時に電話で延々と引き留めの営業がかかり、
 電話口に半日はかじりついてないと解約出来ない、とか)
義理の弟に聞いた割と新しいEBOXという業者を使うことにしました。
15Mbps、200GBが月額$38.95、日本円で3000円くらいです。
(Viva 1CAD=78円!)

モデムは申込後数日で届いたけど、サービスマン呼んだら
やっぱりそれは早くて翌週、みたいな日本にもありがちな流れで。
かつ全6か所にあるアンテナ口どこでもOKかと喜んでいたら
やっぱり一か所以外は信号が弱く、設置場所はあまり望んでなかったキッチンそばに。
この辺は物理的な問題だからどこの国でもおんなじですかね....
即席で棚作って多少目隠し。

wifiつなげてホームネットワーク展開。
おぉ、プリンターが、AppleTVが、次々繋がってゆく...

もう、今回は大型テレビ買うのをやめました。白壁が十分広いので。
NYで使ってた小型プロジェクタをAppleTVとSONYの小型スピーカに繋げて、
もう十分なホームシアターが出来てしまうから。

さて、もう一方の電話、携帯系の話ですが、
これまた大手を使うのはやめて、格安データSIM+バーチャル電話番号。
格安データSIMはFido、2GBまでのデータのみプランが月額$15、追加1GB毎$10。
バーチャル番号(Skypeみたいに番号をくれるサービス)はVirtuFon
月額$5.75でなんと専用アプリを使うとなぜか固定電話への通話も無料。
転送や留守電の設定なども無料で、オンラインで色々出来ちゃう素敵サービスです。
格安データSIMと組み合わせれば、トータルで安く上がるってわけです。
VirtuFonは日本の番号(03などの固定番号です!)も取れるのにびっくり。

さぁ、明日はいよいよ家電が届きます。
冷蔵庫もオーブンも無くて料理出来ない2週間ともおさらば。
サロンの部屋ももうすぐ出来上がります。
これまたお楽しみに。

2016年10月4日火曜日

さぁさぁ、それじゃもうスイカの時間にしましょ




「さぁさぁ、それじゃもうスイカの時間にしましょ。
 これが契約の決まった時のギリシャ風おもてなしなのよ。」
  とそのアパートのオーナー女性はスイカを出してきた。

「本当はフェタチーズも一緒に出すんだけど、お好きかどうかわからないので」
  とも言うので、大好きです!というとこれまたお皿に山盛りに。

不思議なことにNYでもモントリオールでも賃貸ではギリシャ人オーナーに
助けられた。

アメリカでもカナダでも、普通部屋を借りるときはクレジットヒストリーといって、
クレジットカードの支払明細を一定年数分出せと言われる。
無いと借りられないか、数か月分の前払い家賃が要求される。
(モントリオールでは前払いは許されず保証人が要求される)
日本のカード履歴ではだめで、その国に来た途端では普通出しようがない。

ところがNYでは「日本人は信頼してる」というオーナーが
「パスポートさえ見せてくれればいいよ」と部屋を貸してくれたし、
  今回のオーナーも、会って少し話しただけなのに、

「あなたたちは信頼出来る。こんな方に来て頂けて嬉しいわ!」
  と契約即決。どちらも1月分のデポジット(敷金)だけで前払いなし。

いよいよ入居しました~と最初の家賃支払いに行くと、
「お花を用意しといたわ。それと、ニンニクは入居の際の魔除けなのよ」
  と野菜と一緒にプレゼントされちゃうという...

こんな人情劇日本でももうなかなか見ません...
この全身で信頼してくれる感じがありがたい。
素晴らしいギリシャ人気質。大切に住みます。

NYのクイーンズにもギリシャ人コミュニティがあったし、
モントリオールにもあちこちにギリシャ料理店を見かける。
少し調べてみると、米国に100万人以上、カナダには25万人以上が暮らしていて
第2次大戦後の内戦、軍事政権、そして経済不況で多くの人が国を出た歴史がある様子。
そして各地で成功を収め、不動産を所有したりしていると。

その彼らの努力の恩恵でモントリオールに居を構えることが出来たのがまた嬉しくて。

そしてもうひとつ、日本人がギリシャ文化の恩恵に浴する事があるんだけど、
それはまた別の記事でのお楽しみとしましょう。

2016年10月3日月曜日

始まりの始まり



2人が結婚したらどうなるんだろう?
戸籍とかカナダではどうなってんの?国籍はどうなっちゃうの?
NYのバーでそんな会話をなんとなく始めたのがたった半年前の3月でした。

会話はあっという間に2人の仕事や資格、家族や様々な人との繋がりに及び、
あれこれ考えてみると...

2人共色々メリットありそうだから、住んでみようか、モントリオールに、と。

ビールをワンパイント飲んでる間に人生の方向が決まってしまいました。

そして8月の夏休みを兼ねた滞在で住まいが秒速で決まり、
それならとっとと生活を始めよう、と9月末に居住をスタートさせたのでした。

施術師としてこの国でどう働けるのか?
それ以前にそもそもフランス語ゼロからスタートでやっていけるのか?
課題山盛りなはずですが、なぜか、楽しい。

豊かな木々、きれいな街並みの様子。
広く見渡せる空が、気持ちを晴れ晴れとさせてくれる。

所変わっての様々な気づきや視点を
少しずつ書いていければと思います。
お楽しみに。

2016年6月25日土曜日

皮膚の感覚

世の中が激変している中で、
隠遁してるかというほど内に籠った時期…
充電、練丹、仕掛けと思いたい。

日々感覚の変化というのはあるもので、
人の身体に触れば新しい気付きがある。
皮膚を撫でるだけで深部を緩める整体法を
身につけてから結構経つけど…

今日はその皮膚の緊張の方向性がかなり"見える"感じに
感じ取れるようになった。
(これまでは図で教わった方向性に沿って施術してみてから緩みを確認していた)
仕組みが分かってしまうと、また触らなくても感じ取れる世界が広がった事になる。

身体は不思議で、どんなイメージをもって
身体を見ているかで感じ取れるものが大きく変わる。
2年前では筋膜の引きつりすら理解出来ていないし、つまりは感じ取れていなかった。
本当に面白い。

理解した事は、きちんと言語化して伝える努力が私の存在する価値。
出来るだけ感じ取って貰えるように伝えて行きたい。

2016年6月13日月曜日

梅雨の時期の不調 その2

梅雨の時期の汗の出にくさの話でした。
対策は汗を出してやることなのですが、
この汗は運動した時の汗とちょっと違うんです。
熱が出た人は身体が自ら汗を出そうとしてくれたわけで、おめでとうということです。
せっかく出た汗はよく拭いたり、衣服を変えて冷やさない様に。

汗を出すには幾つかやり方があるのですが、
一つは後頭部を温めること。
もう一つは左二の腕の真ん中あたりを右手のひらで暫く温めるかさすります。
ちょうど冬に寒くてさするところですね。
ここは胸椎5番の緊張と関係しているのですが、
胸椎5番が発汗や免疫機能と関係しています。
そして、普段より数度熱いお湯に下半身浴すること。
長湯はせず、太ももが赤くなったらすぐ出ます。
赤くなり方の悪い足があったらそちらをもう少し赤くなるまで浸かります。
出始めた汗は拭いてとにかく冷やさない様に。

梅雨のじっとりにお風呂もさっぱりして気持ち良いことでしょう!


2016年6月11日土曜日

梅雨の時期の不調 その1

このところ周りに熱を出したり肺炎になった方がいて、
症状を聞いていると、あぁ汗を冷やしたな、と思います。

既に結構暑くて、電車や職場でもクーラーが入ったりすると、
出かかった汗が止まってしまう。
すると野口整体でいう"汗の内攻"という状態が起こります。
汗が出ないことで身体が水分量の調整に失敗するんです。
代替機能として泌尿器系が働いておしっこが出ればまだ良いのですが、
それも鈍いと呼吸器系に負担が出ます。

症状としてはだるさ、手足の重さ、むくみ、皮膚が硬張る、筋肉が痛む。
また呼吸が苦しくなる、肺炎になるなど。
偏頭痛や目の奥の痛みなどこの時期の急性的な症状とも関係があります。
また、暑くて寝づらいのも汗が出ないことで深部体温が下がらない事と関係しています。

この時期はちょっと風を浴びただけでもすぐ汗が引っ込んでしまうということで、
特に背中から受けた風で身体を冷やしやすいとされています。
電車通勤の経験からは納得です。

この辺、汗と身体の関係については"体運動の構造"という本に詳しく書かれています。
まずはこの時期は風を浴びて体を冷やす事にお気をつけを、ということで、
次回は汗の出し方について書きますね。