2017年6月29日木曜日

座骨をちょっと引いてみる話-その1

身体の緊張について書くのは、なんと目の周りの緊張について書いた3月以来!
さぼりすぎです…
いや、でも、フランス語で頭がキャパオーバーだったものでご勘弁…

そんなこと言ってたら、同じく英語の語学学校に通い始めて、
久々一日中座学で首肩がひどく凝ってしまって、という方がサロンに来られて、
ひとしきり姿勢とくせについてお話しすることに。

そう、無意識に力が入っていることに気付くって、
とても大切だと思うので、今回はそのことについて書きましょうね。
いくら緩めても、一方で力入れっぱなしじゃ、
アクセル踏みっぱなしでブレーキ効かないって道理です。

気づけばEvaが難しい顔して机に向かってます。
明日までに相当量の表計算をこなさなきゃいけないらしくて、
焦りとストレスで凄い格好です。
緊張で肩は上がってるし、首は縮んでるし。
椅子にもたれかかっているはずなのに苦しそうです。


例えば肩、具体的には肩甲骨が高い位置にあることで、
背中、肩甲骨周り、上腕、首、後頭部まで張ってしまいます。
腕の重さを支えるって肩甲骨周りに結構な負担なんです。


また、背もたれに寄りかかるのは楽な様でいて、
実はバランスを取るために横隔膜や下腹部を緊張させていないとならない、
疲れる座り方でもあります。随分座骨の後ろに座ってますよね。
そして、どこかに支持するところが欲しくて、
足指を手繰り寄せる様にキュッと縮めて、
足先を踏みしめるなんてことが起こります。
お腹と足が固くなるってのはもちろん腰の痛みに繋がります。


それだけあちこち無意識に緊張させてるんです。
疲れますよね…
ですので、逆に時々意識的に緩めてやりましょう。

まず、おしりの中で座骨がどこにあるか探してみて下さい。
そして椅子に座る時に、その座骨を、
いつもよりちょっと余計に後ろに引いて座ってみましょう。
その位置関係は一度正座してみるとわかりやすいのですが、
正座したときに、座骨がかかとの後ろに来る座り方です。
骨盤が立ったとか、仙骨が立ったとか、恥骨が引っ込んだ、
とか色々な言い方をしますが、そうした安定した骨盤の真上に
背骨が一つずつ素直に乗っかっていく様にします。
ただバランスを取って入ればいいので、
お腹も背中もどこも頑張る必要がありません。

その上で肩を後ろに何回か回して、
最後にしっかり肩甲骨を後ろに、下に下ろしてやりましょう。
足裏は足裏全体が満遍なく床にぺったりくっついてるなとだけ感じます。
それが骨格と、骨格筋のバランスだけで姿勢が維持出来て、
随意筋は殆ど使わなくていい状態です。


この姿勢とてずっと続けられるわけではありませんが、
時々意識してリセットする、
それによって、自分が様々な感情や思考とともに
結構身体に無駄に力入れてるな、
って事に気づいて頂ければいいんです。

座骨をちょっと後ろに引く。
そこから気づいていない身体の緊張に気づいていきましょう。
次回ももう少し色々な無意識のくせについて書きたいと思います。

身体のここを教えて欲しい!もっとこういう図にして欲しい!
などなど、皆さんの興味に従って色々な図を作っていきたいと思います。
沢山のご意見をお待ちしています。

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