2017年10月1日日曜日

モントリオールBulletin9月号-全てのGagnonはTourouvreに通ず

モントリオールの日系紙、Bulletinの9月号に掲載された原稿です。
少し時期は違うのですが、ケアの仕方がご参考になれば。


日本で2番目に多い苗字って何でしょう?
2017年4月の政府統計によると、どうやらそれは"鈴木さん"なんですね。
1位は佐藤さん。歌で流行ったよくある苗字斎藤さんは19位…
ケベック州では、2016年の統計によると、
1位はTremblay、そして2位が妻の苗字のGagnonなんです。
妻の苗字は8位のLavoieと組み合わせたものになっているので、
日本なら中村鈴木みたいな感じです。

そして、驚くべきは、ケベックの全てのGagnonは
1640年にフランスから移民して来た3兄弟の子孫という事が分かっていて、
フランスはノルマンディ地方のTourouvreにその家が今でも残っている、という事なんです。
ケベックの植民にはカトリック系教会が深く関わっていた為、
移民達の名簿は教会の記録で親子関係からフランスの出身地まで、
基本的には皆分かるのだそうです。知ってびっくりケベック植民の歴史。

7月にロワール流域とノルマンディーを中心にフランス旅行したのですが、
その経路にたまたまTourouvreがあったので、行ってみることに。
La Gagnonnièreという村外れに本当にその家が立ってました。
現在もお住いの方がいて、しかしその方はGagnonの子孫ではなく、
というのはフランスではGagnonという名前は絶えてしまっているからなんです。
17世紀から立つ家を目の前にして、歴史のあまりのリアリティに、
タイムスリップでもしたかの様にめまいする思いでした。

めまいといえば、頭痛や耳鳴りなどを伴うことがあり、
もちろん正しくお医者様に診て頂く事が大切です。
ここでは症状緩和の一助として、側頭部の緊張を緩める方法について書きたいと思います。
目の周りからこめかみ周辺の緊張は、食い縛りや片噛みによる顎の緊張や、
咀嚼不足で塊を飲み込む際の喉の緊張が側頭部に上がり、
硬くなった側頭部が目尻を引っ張る、という仕組みになっています。

緩めるには側頭部の硬さを取ります。ひとつは図に赤丸で示した、
耳の付け根の上端にある骨の出っ張り周辺を円を描く様にマッサージすること。
もう一つは、赤い線の様に頭皮を爪で引っ掻いて、
それと直角の青い矢印方向に頭皮をずらして緩めることです。
爪の力は頭蓋骨に少し届く程度にひっかきます。
撫でて緩める方法では、こめかみに掌を当てて、上に向かって繰り返し撫で上げます。

緩んだかどうかは頭皮の動き具合で判断します。
頭皮を色々な方向に動かしてみて、自由に緩やかに動く様、
上記のケアを行ってみて下さい。
この、頭皮に爪で線を引いて直角にずらす方法は側頭部だけでなく
後頭部や頭頂部でも同様に行えます。
頭皮の動きの悪いところを探して緩めると大抵の頭痛は改善します。

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