2020年10月6日火曜日
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2020年9月23日水曜日
McGill大フランス語インテンシブコース
カナダのケベック州、モントリオールは歴史的にフランス語系文化と英語系文化が共存する独特の文化圏です。元々フランス系移民が作った街ですが、米国独立後、その独立を嫌った英国系移民がカナダに移民しました。モントリオール島の中心にあるロワヤル山を中心として、大まかに東側はフランス語圏、西側は英語圏に住民は分かれています。ただ、街全体、英仏どちらの言語でも通じます。
Mcgill大学はカナダ、モントリオールにある複数の大学の内、英語圏の大学です。米国のアイビーリーグとも肩を並べる歴史ある優秀校です。この語学クラスはそのConrinuing Studies部門に属するコースで、フランス語と英語の集中クラスがあります。
フランス語の集中クラスはレベル1から5までのコースがあり、レベル5まで修了すると、サーティフィケイトと呼ばれる修了証が得られ、これがフランス本国が規定するDELF B2相当とケベック州では認められるため、多くの移民希望者がこのコースを選択します。職能移民申請のためにはケベック州ではフランス語が中上級であることの証明が必要だからです。各レベルの授業料は約2300カナダドルかかります。以下の内容は2017年内に全てのレベルを修了した経験談です。
コース申込後、コース開始の前の週あたりにプレイスメントテストと呼ばれる能力確認テストが行われます。この結果次第でどのレベルに入れるかが決まります。その日程が直前まで明確でないので、日本から来られる場合は早めに問い合わせをした方が良いでしょう。テストは筆記と面接です。比較的短時間で終わるもので、結果はクラス開始当日に行ってみないと分かりません。
一つのレベルは6週間、9時から3時までのフルタイムです。途中1時間の昼食時間を含みます。私は全くの知識ゼロからだったので、レベル1から5まで全てを受講しました。
6週間の内、5週目に殆どのテストが行われます。どのレベルでもクラスメイト2,3人と共同作業を必要とするプレゼンテーションがあり、筆記、オーラル面接の試験も行われます。先生方の評価は、比較的努力部分も認めてくれるものではあるので、なんとか授業についていって、こうした課題をきちんとこなせば各レベルを修了出来ないケースは稀です。フランス語の場合各レベルのクラスは1クラスだけで、生徒数は20人弱でした。私が参加した各レベルで脱落した生徒はおよそ1人ずつで、そもそもやる気が無くて欠席が多いなどの問題がある生徒だけでした。参加している生徒達の出身国や年齢は様々で、中国や中南米からの学生が比較的多かった印象があります。日本人は殆どおらず、全レベル中で、2人程にお会いしました。
各レベルの文法等の積み上げ方はとても良く構成されていたと思います。
・レベル1では現在形のみ、自己紹介が出来る事が目的であり、出身国や職種、趣味、時間、挨拶など自己紹介が出来ることが目的でした。
・レベル2では過去完了形が加わりました。自国の食文化を説明できる事がテーマになっていて、食物、住まいなどの語彙を始め、生活に必要な知識を身に着けました。このレベルでは授業内の説明も全てフランス語で、他国語をクラス内で話すことも禁じられました。
・レベル3では半過去や未来形等の文法が加わりましたが、それにもまして先生達の話すスピードが一気に上がり、生徒の理解を待つよりは、耳を慣れさせるためにマシンガントークするモードになっていました。レベルのテーマは議論する事で、授業内のエクササイズでもテーマを与えられて、それについて議論したり意見を言うことを求められました。
・レベル4では仮定法や代名詞などの複雑な文法が更に加わりました。レベルのテーマとしてはニュース等に使われる表現に慣れる事と 記事などの論理建てた文章の書き方を学ぶという目的があり、接続詞他、動詞の全ての活用形態も習い、レベル3以上の議論能力が求められました。
・レベル5では芸術的表現に関する用語と文法がテーマで、感情の表現他、全てのレベルを総括する文法が含まれました。プレゼンでは流暢に話すことが課題となり、丸暗記の棒読み発表は否定されました。
授業内では習った語彙や文法を話して練習するエクササイズやゲームが盛り沢山で、そうした内容にとにかくついていく必要があります。上記の通り、各レベルでは5週目に2,3人の生徒と共同でプレゼンテーションをすることが求められ、その準備のために協力して作業することが必要になります。例えばレベル4では一つのトピックに対して賛成派と反対派に分かれて論点を示して模擬議論をしたり、レベル5では何らかの舞台芸術やコンサートを聞きに行って、その内容について発表するといった事です。レベル3以上ではメモを読む様な発表の仕方は減点となるので、準備した内容は覚えて臨まなければなりません。
各レベルの3,4週目の金曜日には授業時間内にクラス全体で出かけるイベントが企画され、ジャンタロン青果市場、蝋人形館、旧市街散策、メープルシロップ農場などを訪問してモントリオールやケベック州の文化や歴史にふれることが出来るようになっていました。
教師陣はフランス人やケベック人だけでなく、ポーランドやチュニジア出身の先生もおられました。基本は公用語としてのフランスのフランス語を学ぶのですが、上記の様にケベック州に移民して生きていく事を目的とした生徒が多いので、ケベックの方言で話す教師も含まれており、発音の違いやケベック独特の表現なども学ぶことが出来るようになっています。
授業内容も教師陣も素晴らしかったのですが、なんと言っても参加している生徒達の意欲が高かったのが最も素晴らしい事でした。授業料が高い分、そして移民のために確実にフランス語が話せるようにならなければならないので皆真剣なのです。私はケベック州政府が財政支援する無料のフランス語クラスにも参加した経験がありますが、そちらでは参加者の半分が2回目から来なくなり、教師の意欲も低く、体系建てた授業内容も無く、何かが身につくものではありませんでした。(これはあくまでモントリオール島内のある中上級レベルの体験です、他がもっと充実したものであることを願います)
毎年12月にはMcGill Got Talentと称するイベントが行われ、英仏両コースの生徒達が様々な芸を披露します。私はふと思いついてしまって、フランス語を学んできた過程を、小さなシャボン玉から、段々複雑なシャボン玉や大きなシャボン玉を使って、能力と夢が広がったよ、という小話にしました。後から見ると間違いだらけで恥ずかしい仕上がりですが、良い思い出になりました。
このインテンシブコースのレベル5を修了した人は、年に2回、5月と10月に行われるマギル大学全体の卒業式に参加することが出来ます。時期に応じて5月か10月のどちらかに参加することになるわけです。映画などでよく見る、黒いローブに四角い帽子をかぶって、壇上でひとりひとり名前を読み上げられ、学部長にポンと肩を叩かれて卒業を証明されます。世界中から集まった学生達とその家族の歓声が渦巻く、筆舌に尽くしがたいとても感動的な体験でした。
レベル1から5まで全てを一緒に経験した友人が何人か出来ましたが、授業の経験、そして移民を目指す事も含めた戦友、の様な感じでその後も交友が続いています。
総じて、身についたフランス語も、クラスを通じて得た経験も私にとってとても満足するものでした。このインテンシブコースを強くおすすめします。COVID下でクラスはまだオンラインになっている様ですが、早く状況が改善することを切に願います。
2020年7月30日木曜日
ガスペジ旅行-その4鮭


ガスペジ旅行-その3大陸の果て

ガスペジ旅行-その2海を味わう




ガスペジ旅行-その1オマール海老






2020年7月7日火曜日
整体 夏の季節を胸いっぱいに吸うために - 横隔膜の硬さと肩甲骨周りの緩め -
モントリオールの日系紙、Bulletinの2020年6月号に掲載された原稿です。
緑の芝生にたんぽぽの黄色が映え、そこにニレや楓などが葉を広げ、黄緑の花芽を一面に落として…目にも楽しい季節がやって来ました。上を仰げば、ポプラなどの背の高い木々は、漸く広げ始めた赤い葉に葉緑素の緑が徐々に行き渡っている様子。ギーというキツツキ系の鳥の鳴き声とともに木を突く音も響き渡ります。あぁ、本当に季節は変わりましたね。朝5時過ぎから夜8時過ぎまで明るい夏の季節の始まりです。はい、モントリオールでは春は気づかないうちに行っちゃうんです。もう夏です。
タイミングを合わせた様に、ケベックも社会再起動の道筋が見えてきて嬉しい限りです。我々も広がる緑の様に思い切り気持ちを開放させたいものです。
ロックダウンの2ヶ月。我々の身体にはどんな事が起こっていたでしょうか。眉をひそめて読む暗いニュースに胸が塞がり、足は地につかず手に汗握り、先行きの不安に肩をすぼめながら、固唾を飲んで政府発表を聞いていた…皆不安に関わる日本の身体言葉ですが、昔の人達がこうして言葉にしてくれたとおり、我々の身体は様々な感情に対して反応している様なのです。
今回取り上げたいのは、特に胸の塞がりとすぼんだ肩です。胸の塞がりは胸骨回りや横隔膜の緊張、すぼんだ肩は肩甲骨回りの可動性低下と言い換えてやることが出来そうなので…要するにそれじゃ呼吸が浅くなっちゃってるから、思いっきり息しましょうよ!気持ち良い季節に向けて!という事なんです。
横隔膜は我々がちょっと考え事をしたときですら、真っ先に緊張する、最も反応の早い部位です。しかしその分緊張しっぱなしという事が起こってしまいます。みぞおちを揉んで解すというわけにも行かないので、頭を緩めることで腹部を緩める方法をご紹介します。本来腹が立って(腹直筋が硬直して)気が立った時に、頭に角が生える(前頭部の一部が怒張して隆起する)。それを鎮める方法なのですが、これを行うことで腹部の緊張が緩みます。不思議ですよね。お腹と前頭部の緊張が繋がっているのです。
やり方は、まず掌をよくすり合わせて手を温めましょう。そして、少し手を離してみて、両手の間に少しほわんと温かさを感じられたら、OKです。イマイチの場合は、そのまま目をつぶってゆっくりとした呼吸をしながら、その呼吸が掌から出入りしている事をしばらくイメージしてみて下さい。もっと本格的なやり方を知りたい方は野口整体の合掌行気法というキーワードで調べてみて下さい。
ほんわかと温かい手を前頭部に当てるのですが、場所はちょうどカチューシャをするライン上、両目から上がっていってそのラインとぶつかったあたりに、わずかな凹みがあります。そこに左右それぞれ掌を当て、暫くその掌の暖かさを楽しみましょう。そのまま掌から呼吸が出入りしている感じを続けます。ズンズンと掌に当たる拍動が次第に穏やかになり、腹部の硬さが取れてきて、お腹に息が入れやすくなります。手を当てている時はあまり考え事をしないのが理想ですが、この2ヶ月、よく頑張ったなぁとじんわり感じるのも良いのではないかと思います。この時に出てくるあくびや涙、身震いなどは身体が緩んできたサインです。抑えずにいくらでも出して下さい。

肩甲骨は積極的に動かして行きましょう。肩甲骨を意識して動かすのはなかなか大変ですが、両手を上げて空に人差し指で皿回しの様に円を描いてみて下さい。この画では外回しになってますが内回しでも構いません。最初は指先が空に円を描いている意識で20回、次に、動作は同じなのですが、手首で描いている意識、肘で描いている意識、肩で描いている意識、という様に段々意識を下げながら20回ずつ、最後に肩甲骨で描いている意識で20回です。こうして意識を指先から肩甲骨まで下げていくと、動作は同じなのですが、肩や肩甲骨周りがより動かせる様になります。最後の肩甲骨で描いているときは結構大変で大汗が出てきます。始めは肩甲骨と肋骨がぶつかってゴリゴリ鳴りますが、回しているうちにその音が減ってきます。
もっと胸周りをすっかり緩めたい方は、こちらのビデオをご参考になさって下さい。
疲れ目のセルフケア




































